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水深5mで使える史上最もタフなスマホ「CAT S60」 米国人記者が絶賛

Forbes JAPAN 9/10(土) 10:00配信

筆者がこれまで購入した携帯電話の中で、建設機器メーカーのキャタピラー社が開発した「CAT S60」ほど待ち焦がれた端末は無い。筆者はアップルファンではないので、最新のiPhoneに興奮したことは一度もなく、アンドロイド端末はどれも同じに見える。



堅牢な作りのCAT S60を手に取ると他の携帯電話が貧弱に見え、落として壊れる心配が一気に消え失せる。CAT S60は、イギリスのモバイルメーカー「Bullitt Group」がキャタピラー社と共同で、タフな労働に従事する男たちを対象に開発したスマホだ。

FLIR製サーマルカメラを搭載し、カバーガラスにはコーニング社の「ゴリラガラス 4」 を採用。軍用規格(MIL-STD-810G)に準拠した耐衝撃性を備え、防塵・防水(水深5メートルで60分使用可能)に対応しているため、建設現場の作業員や警察官など、アウトドアでの職業に最適だ。

防水機能が売りだったサムスンの「Galaxy Note 7」がリコールとなった今、CAT S60は数少ない真の防水スマホだ。今朝、筆者はシャワーを浴びながらCAT S60で友人とチャットをしていたが、Galaxy Note 7のようにバッテリーが爆発しなかったどころか、濡れた指先でもタッチパネルの反応はいつもと変わらずスムーズだった。わざわざシャワー中にチャットをする必要はないかもしれないが、それが可能であることがわかっただけでも嬉しいものだ。

CAT S60を水中で長時間使用した場合には、専用アプリを起動すれば高周波で振動させて水をはじき飛ばしてくれる。CAT S60はその頑強な外見とは裏腹にスピーカーは非常に高音質だ。他のスマホの多くは甲高くひずんだ音が出るのに対し、CAT S60は重低音がしっかりしている。

OSはAndroid 6.0 .1 Marshmallowで、1,300 万画素カメラを搭載、アウトドア用らしくハイキング用アプリがプリインストールされている。筆者は、CAT S60をポケットに入れたときの重量感や釘でも打てそうな頑強さ、飲み物をこぼしても壊れない防水性などがたまらなく気に入っている。

クマを殴っても壊れない無骨なスマホ

製品レビューを見ると、一般的なスマホに比べて分厚くて重たいといった意見が多く、決して万人向けの端末とは言えない。しかし、筆者にとってはポケットに入れても気にならないようなスリムな端末よりも、クマに遭遇したらこん棒の代わりに殴れるようなスマホの方がニーズに合っている。また、ドッシリとした存在感で通話中に誤って落とす心配もなく、食事中に脂っこい指で触っても問題ない。バッテリーは通話時が30時間、スタンバイ時は43日間持続し、ビーコンを発信して位置を知らせる機能が搭載されているので、森で迷子になってもGalaxy Note 7を持っているよりもはるかに安心だ。
--{外見よりも中身重視の人に推薦}--
CAT S60の通信方式はGSMで、筆者が現在使用しているベライゾン(CDMA)では利用できないため、筆者はわざわざキャリアを変更した。これまで同じキャリアを15年間使い続けたことがある筆者にとってこれは一大事であり、どれだけCAT S60を欲しかったかがお分かりいただけるだろう。

CAT S60をこれほど愛する筆者を屈強な男だと想像するかもしれないが、決してそうではない。確かにサイクリングをしたり、ジムで体を鍛えるのは好きだが、建設作業員やパークレンジャーほどタフではない。筆者はモノを落としたり、飲み物をこぼすことがよくあるため、CAT S60は筆者にとって実用的なスマホなのだ。アップルが発表したiPhone 7をはじめ、最近のスマホは宝飾品のようにエレガントなデザインで多くの消費者を魅了しているが、筆者はCAT S60のような無骨で機能的な端末の方がしっくりくる。iPhone 7も防水仕様とのことだが、バッテリーが爆発しないことを祈る。

CAT S60はiPhone 7と競合する端末ではなく、筆者のように外見よりも機能性を重視するニッチ層向けの端末だ。今後スマホはますます薄くなり、いずれは皮膚に埋め込んでホログラムで映像を映し出すようになるかもしれない。そうした時代が到来しても、筆者は変わらずCAT S60を大切に使い続けるだろう。

なお、筆者はキャタピラー社からレビュー用にCAT S60の提供を受けておらず、先行予約をして自費で購入したことを断っておく。

Curtis Silver

最終更新:9/10(土) 10:00

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