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エスカルゴを伊勢うどんの麺に載せたら美味かったという話

NEWS ポストセブン 9/11(日) 16:00配信

 エスカルゴとうどんというユニークな組み合わせと人間模様を描く津原泰水氏の小説『エスカルゴ兄弟』が話題を呼んでいる。伊勢うどん大使であり松阪市ブランド大使を務める大人力コラムニスト・石原壮一郎氏が津原氏に創作の裏側を直撃した(敬称略)。

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 讃岐うどん屋の息子と伊勢うどん屋の娘が恋に落ちる――。まさに、うどん界におけるロミオとジュリエット。そこに稲庭うどん屋の御曹司もからんできて……。『ブラバン』や『11』などで知られる人気作家・津原泰水氏の最新作『エスカルゴ兄弟』(角川書店)は、何を思ったのか、極めてうどん色が濃い作品でした。

 うどんとともに重要な役割を果たしているのが、食用カタツムリの「エスカルゴ」です。作品に出てくる「エスカルゴ・ファーム」のモデルは、世界で唯一、本物のエスカルゴの完全養殖に成功している三重県松阪市の「エスカルゴ牧場」。松阪市生まれで、僭越ながら松阪市ブランド大使と伊勢うどん大使を務めさせてもらっている私としては、じっとしてはいられません。作者を直撃し、なぜ三重県的にも伊勢うどん的にもこんなに嬉しく胸躍る設定の小説を書いてくれたのか、真意を問い質しました。

──主人公は、吉祥寺にある実家の立ち飲み屋をエスカルゴを売りにしたフレンチの店にリニューアルしようとしているぐるぐる好きの変人カメラマン・雨野明彦と、巻き込まれて編集者から料理人になる伊勢うどん屋の息子・柳楽尚登。そして、ソフィー・マルソー似の伊勢うどん屋の娘も登場します。とても面白くて最後まで一気に読んでしまいましたが、なぜエスカルゴなんですか!?  なぜ伊勢うどんなんですか!?

津原:もともとはエスカルゴという謎の多い生き物に興味があって、15年ぐらい前から、養殖に成功する男女の話を構想していたんです。ところが、下調べをしているうちに三重のエスカルゴ牧場のオープンを知りました。フィクションが現実に追い越されてしまったわけです。そこで、エスカルゴを扱うレストラン側から描くというふうに仕切り直しました。伊勢うどんを作品の主要なモチーフにしたのは、エスカルゴ牧場がある三重県がその本場だったからです。偶然がきっかけでしたが、伊勢うどんがなかったら物語は成り立たなかったでしょうね。

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最終更新:9/11(日) 16:00

NEWS ポストセブン