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食べログ「3.0リセット」騒動の何が問題なのか

NEWS ポストセブン 9月11日(日)16時0分配信

 評価点を巡る「食べログ」騒動について、食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が振り返る

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 ソーシャルメディアで喧伝される論の真贋の判断は難しい。真偽の定かでない話ですぐ揺れる。「賛成」「反対」で意見が乱暴に集約されがちな築地市場の移転(延期)問題もそうだし、先日の「食べログ」の「評価リセット問題」もそうだ。

 ことの発端は、9月6日の夕方、とある飲食店のオーナーが〈全店の食べログスコアがいきなり3.0にリセット。そこに担当営業から連絡が来て「食べログのネット予約を使ってもらわないと検索の優先順位を落とします」と。〉など評価が恣意的に操作されているのではないかと疑う投稿をTwitterに書き込んだこと。その他の飲食店関係者からも同様の書き込みがなされ、翌9月7日、食べログを運営するカカクコムの株価が一時10%以上、下落する事態となった。

 実際、件の書き込みがなされた段階でいくつかの店の評価点を見たところ、確かにこの日、スコアは動いていた。ざっくり分類すると客単価が万単位という一部の高級店(かつ高評価店)の評価が上がり、客単価数千円という大衆的な業態の店舗では下がる傾向が伺えた。3点台後半のスコアから0.5近くポイントを落とした飲食店もあり、個人的には少し極端な調整にも思えるほど一部の店のスコアが動いている。

「3.0リセット」問題についても、3.2以下の書き込み数の少ない店舗が3.0になるなどのケースは確かにあったようで、そのタイミングで「弊社の有料サービスを使わないと、不利になる」というような営業電話がかかってきたら怒りを覚えるのも無理からぬ話だ。

 もっとも詳細は公開されていないものの、そもそも食べログの評価点は「影響力の大きいレビュアー」×「書き込み件数」をベースとして算出されている。今回のアルゴリズム変更は上記の評価ベースに加えて、業態等に応じた評価点の見直しがあり、結果として大きくスコアが動いたという程度の説明はできたはずだ。

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最終更新:9月21日(水)17時57分

NEWS ポストセブン