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「実は、日本はAI先進国になれる」 元グーグル副社長が断言するこれだけの理由

NIKKEI STYLE 9/11(日) 10:30配信

 人工知能(AI)分野やIoT(モノのインターネット)分野で事業拡大に乗り出す企業の動きが世界的に活発になっている。これらの分野で、日本は大きな可能性を秘めていると主張するのが、元グーグル米国本社副社長兼日本法人社長、前名誉会長を務めた村上憲郎氏だ。かつてAI研究に携わり、IoTへの関わりも深い村上氏は、現在でもAIベンチャー企業のご意見番として活躍中だ。AIやIoTにおける日本の可能性を村上氏に聞いた。

――AI分野では米IBMの「ワトソン」や米グーグルの「アルファ碁」に代表されるように米国の動向への注目度が高く、IoT分野では産業版を例に挙げるとドイツが提唱する「インダストリー4.0」や米ゼネラル・エレクトリック(GE)が主導する「インダストリアルインターネット」の波が日本に押し寄せています。AIやIoTの分野で、日本は世界でどういう立ち位置にあるのですか。 

 まず言えるのは、AI分野とIoT分野、いずれも日本が欧米に後れを取っていないことです。AI分野は今、第3次ブームを迎えています。1950~60年代の第1次ブーム、そして1980年代の第2次ブームに比べ、AIを実用できる段階にあるのが第3次ブームの大きな違いです。第3次ブームで鍵を握っているのが「機械学習」、特に昨今大きなブレークスルーをもたらしている「深層学習(ディープラーニング)」といった分析技術です。これらの技術は高等数学の塊であり、高等数学で構成された数式を半導体チップでひたすら計算して分析結果を出しています。

 高等数学が分かるのであれば、第3次ブームのAI分野で活躍できるといえます。幸いなことに、日本では高等数学を取り扱える研究者が育つ環境が欧米よりも充実しており、高等数学に精通する研究者は欧米よりも多いくらいです。

 (注1)村上氏によれば、高等数学と取り扱える研究者というのは、素粒子物理学で博士号を取得したようなクラスの人材をいいます。

 しかし、研究者の中には博士号を取得したものの大学や研究機関などでの研究ポジションに恵まれず、進学予備校の講師などを兼ねながら生活している人たちもいます。こうした人材をAI分野で活用できる可能性が高いと、私は考えます。

 AI分野で活躍している研究者は現在、世界全体で数千人しかいないと言われ、世界的に人材獲得競争の真っただ中にあります。有望な研究者を生み出せる状況にあることは、日本にとって有利といえるでしょう。

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最終更新:9/11(日) 10:30

NIKKEI STYLE

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