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泰平の世に生まれた江戸絵画が勢ぞろい

Wedge 9/11(日) 11:20配信

 徳川家康が江戸に幕府を樹立して以来、250年以上もの長きにわたり平和が続いた江戸時代。そんな泰平の世に生まれた江戸絵画の展覧会が、静岡県立美術館で開かれる。

 江戸初期の狩野探幽ら狩野派から、池大雅(いけのたいが)ほか京都を舞台に活躍した個性豊かな画家たち、洋風画のスタイルを採り入れた江戸後期の作風など、時代の流れを追いながら約50人の画家による100点を超える作品を紹介する。

 見どころは、10点余りの国宝・重要文化財。狩野探幽の「松に孔雀図(まつにくじゃくず)壁貼付」など二条城の絢爛豪華な障壁画や屏風の大作をはじめ、平和な時代を象徴する久隅守景(くすみもりかげ)の「納涼図屏風」、与謝蕪村の「奥の細道図」(京都国立博物館蔵)といった傑作が一堂に会する。また、奇想の画家として人気の高い伊藤若冲(じゃくちゅう)の桝目描きの名作「樹花鳥獣図屏風」(静岡県立美術館蔵)と「白象群獣図」(個人蔵)も鑑賞できる。

 さらに注目すべきは初公開作品の数々だ。狩野安信ら江戸狩野派の画家の合作で、全80図からなる画帖「名画集」(個人蔵)などが出展され、改めて江戸絵画の奥深い世界に触れられる。

* * *

●開館30周年記念展 徳川の平和(パクス・トクガワーナ)―250年の美と叡智─
<開催日>2016年9月17日~11月3日 *会期中、展示替えあり
<会場>静岡市駿河区・静岡県立美術館(東海道本線草薙駅からバス)
<問>TEL 054(263)5755

狩野直美

最終更新:9/11(日) 11:20

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