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「自分だけは危険じゃない」と思いこむ? 生き延びるために理解しておきたい5つの「災害心理」

ライフハッカー[日本版] 9/11(日) 20:10配信

”私は東日本大震災で、友人を1人なくしました。直後はまわりに言うこともできず、悲しみをどこにぶつけていいのかもわからず、悶々とした日々を過ごしていました。(中略)そんな自分が、大きな転機を経て防災に真正面から向き合うことになりました。そうすると備えることがいかに重要なのか、実感するようになりました。防災をするかしないかで、助かる確率は大きく変わります。(「はじめに」より)”

こう記しているのは、『いつ大災害が起きても家族で生き延びる』(小川光一著、ワニブックス)の著者。そんな経験を経て防災士の資格を取得し、47都道府県で約180回におよぶ防災講演を行ってきたのだとか。さらに『あの町に桜が咲けば』という防災ドキュメンタリー映画を製作し、全国で上映を続けてきたのだそうです。

ところがそんななかで持ち上がったのが、「自分の街は大丈夫」問題。「私の住んでいる地域は災害が少ない場所なので......」と繰り返す人がとても多かったというのです。

”たしかに、不安を抱えながら生きていくのは難しいことなので、仕方ないことなのかもしれません。しかし、地震を引き起こす活断層は日本の下に約2000層以上あります。台風は年平均26個来ますし、活火山は110山あります。日本全国、いつどこで災害が起きてもおかしくありません。いざ、被災してしまってから、「まさか自分が被災するとは思ってなかった」なんて、誰も言えない国に住んでいるのです。(「はじめに」より)”

そこで本書では、「災害が起きる前にできること」と「災害が起きたときにするべきこと」に分け、“するべきこと“をまとめているわけです。きょうはそのなかから、第1章「災害心理を知ろう」に焦点を当ててみましょう。災害が起きた瞬間、「災害心理を知っているかどうか」が生死を分けるというのです。

災害心理1. 正常性バイアス「大丈夫。自分は危険じゃない」

災害心理の代表格が「正常性バイアス」。災害や事件に巻き込まれたとき、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人間の特性。多くの災害で、この正常性バイアスが大きく影響を及ぼしているのだそうです。

人間は、不安を感じながら生きていくことが難しい生き物。あれこれ心配していたら、精神的に病んでしまうので、なにかにつけて自分を安心させながら生活を送っているわけです。しかし、それ自体は悪いことではないにしても、正常性バイアスには問題もあることを著者は指摘しています。

緊急時でも、ある程度の限界まで「正常の範囲」として処理しがちだというのです。つまり、危険な目に遭っているにもかかわらず、「大丈夫、これはいつもどおり。自分は危険じゃない」と思ってしまいやすいということ。

たとえば避難勧告が出ても、「本当に命が危ない状況に直面して初めて逃げる」というようなこと。「災害の危険性」という都合の悪い情報を無視し、ポジティブな理由を並べて、正常化を図ってしまうわけです。だからこそ正常性バイアスが自分たちの心のなかに強く根づいていることをしっかり認識し、災害を甘く見るようなことがないようにする必要があるということ。(20ページより)

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最終更新:9/11(日) 20:10

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