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激闘の錦織圭が、グランドスラム制覇に「あと少しだけ足りないもの」

webスポルティーバ 9/11(日) 19:30配信

 US(全米)オープンテニス準決勝で、第6シードの錦織圭(ATPランキング7位、8月29日付け、以下同)は第3シードのスタン・ワウリンカ(3位、スイス)に、6-4、5-7、4-6、2-6で敗れ、2年ぶりの決勝進出はならなかった。

【写真】カルロビッチに勝って、2年ぶりのベスト8に進出した錦織圭

 準決勝の序盤から、「(ワウリンカは)スライスを多用する選手なので、前へ行かないと、という気持ちは少なからずあった」という錦織が今大会で自信をつけていたサーブ&ボレーやネットプレーを多用した。

「圭は、試合のスタートが本当によかった。動きもよかったし、本当にアグレッシブだった。僕は解決の糸口を見出せず、コート上で居心地が悪かった。彼はネットにも出てきたしね」
 
 このようにワウリンカを惑わせたが、短時間でポイントを決める錦織の戦術は、なるべく錦織自身が体力の消耗を抑えたいという思いもあったのかもしれない。

「2ブレークはしておきたかった。そこを取っていれば、もうちょっと気持ち的にもプッシュできた」と振り返った錦織は、第2セット第7ゲーム0-40から、ほとんど自分のミスで、ワウリンカのサーブをブレークできなかった。このゲームをきっかけにして、錦織の集中力が徐々に落ち始め、第2セットでは第7ゲームで4回、第9ゲームで2回、合計6回のブレークポイントを錦織はふいにした。

 さらに「足がかなり重かったです」という錦織に追い討ちをかけたのが気候だ。気温は30℃を超え、湿度も約70~80%と、ニューヨークらしからぬ蒸し暑さでタフなコンディションとなり、彼の足かせのように体力を蝕(むしば)んでいった。

 逆に「少しずつ速く、少しずつ重く」と語るように徐々にプレーが上向いてきたワウリンカは、得意のシングルバックハンドストロークで、ダウンザラインやクロスへ打ち分け、錦織をコートの左右に走らせた。

 試合の後半になると、「疲れて思考能力が低下した」という錦織は体力が落ちるとともに、状況判断能力も落ち、ネットプレーに偏り過ぎる形になった。本来、相手の意表をつくネットプレーをミックスしながらポイントを取るのが錦織であり、それがツアー屈指のショットメイカーの魅力なのだが、今回に限ってはやや単調になった。

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最終更新:9/12(月) 13:08

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