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【川崎】風間監督も絶賛した“右ストッパー・田坂”。カープの優勝にあやかって輝く⁉

SOCCER DIGEST Web 9/11(日) 9:00配信

CBに抜擢された田坂は、攻守で本職以上と言えるパフォーマンスを見せた。

[J1第2ステージ11節]川崎3-1福岡/9月10日/等々力陸上競技場



 テクニシャンで攻撃に変化を加える存在――。2013-14シーズンにはブンデスリーガのボーフムで10番も身に着けた田坂に対して抱く印象は、大なり小なり近いものがあるだろう。
 
 だが、第2ステージ初先発を飾った福岡戦では通常とは大きく異なるポジションに身を置いていた。試合前の記念撮影を終え、田坂が向かった先は最終ラインだったのだ。
 
 務めたのは3バックの右。不慣れな位置に違和感を覚えながら、しかし田坂は本職以上とも言えるパフォーマンスを披露した。
 
 風間監督は試合後、「素晴らしい働きをしてくれました。田坂を後ろに置く理由は守備だけでなく、一番は攻撃。一週間くらいかもう少し前にここをやってほしいと話しましたが、しっかり取り組んでくれました。そこを自分の楽しむ場所にしてくれました。そういう気持ちがあるといろんな場所に行っても余裕が出てくるはず。今日も前へ仕掛けても素晴らしかったです」と称賛する。
 
 例えば、21分のシーン。ボールを持った田坂は目の前のDFをドリブルで抜いて進行、パスを中央へ送ると、ボールは中村を経由して左サイドの車屋のもとへ。この時、ゴール前には小林、大久保が陣取っていた。結局、車屋のクロスミスで決定機とはならなかったが、人数をかけた迫力のある攻撃となった。
 
 また、40分に相手の左ウイングバックの亀川が仕掛けてきたシーンでは、ズシンと音が出るようなハードなチャージで相手のバランスを崩し、見事にボールを回収して見せた。
 
「ボールに結構触れましたし、後ろから作っていく楽しさはありました」
 
 田坂本人も新境地への手ごたえを語る。

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快勝の裏にはふたつの大きな収穫が。

「(ボランチの大島)僚太や(エドゥアルド・)ネットのところを、前から来る相手はハメようとしてくるので、自分のところでひとつサイドで起点を作れれば、相手も掴みどころがないし、寄せてくれば横にチョンと抜いちゃえば入れ替わられる。(不慣れな位置への怖さは)そこまでなかったです。もっとハイボールを自分のところに上げられれば、怖さもありましたけど、今日は心配したほどなかったので」
 
 自身のプレーを冷静に分析してみせる。
 
 ちなみに田坂は広島県の出身。奇しくも同日に地元の球団であるカープが25年ぶり7度目のリーグ優勝を果たした。
 
「どこを応援するといったらカープですね。最近(武岡)優斗には(顔が似ていることから)“チビ黒田”と言われていて(笑)」
 
 そんなエピソードも嬉しそうに語ってくれた。
 
 今後、田坂が最終ラインで起用され続けるかは分からない。しかし、チームとしては貴重なオプションを得ることができ、田坂自身はプレーヤーとしての幅を広げるキッカケとなった。福岡に快勝したゲームの裏ではふたつの大きな収穫があったと言える。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

最終更新:9/11(日) 9:04

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