ここから本文です

理想の上司は「叱ってくれる人」 “ハラスメント時代”に部下をどう叱る?

NIKKEI STYLE 9/12(月) 10:30配信

上司の言い分vs部下の言い分

 入社3年目ぐらいまでの若手社員に「理想の上司は」と聞くと、意外にも「叱ってくれる上司」と答える人が少なからずいます。また、中堅社員に「上司に感謝していることは」と聞くと「きちんと叱ってくれたこと」という答えが多く返ってきます。

 一方、上司に「部下を叱っていますか」と聞くと「あまり叱っていない」と答える人が多いもの。管理職研修で「部下を叱るのが苦手な方は」と聞くと、7割の参加者が手を上げます。

 部下は叱ってほしいのに、上司は叱らないという構造に見えるのですが、実情は簡単な話ではありません。

 今回は、叱ることについて考えます。

上司の言い分

 部下を叱るのは難しいですよ。最近の部下は、叱られることに慣れていませんから。先日、体育会系の男子社員を叱ったら泣き出してしまい、その後、しばらく落ち込んで仕事になりませんでした。他部署の管理職に聞いても、似たり寄ったりらしいです。もっとタフになってほしいですね。

 また、叱ったら総務部に「パワハラの被害を受けている」と申告した部下や「上司のせいでメンタル不全になった」と訴えた部下もいるそうです。

 私達の時代は、上司から日常的に「顔を洗って出直してこい」などと言われていましたが、それでも、なにくそと奮起して仕事をしたものです。部下にもそうあってほしいです。

 注意しても、素直に受け入れず、口答えする部下も多いです。本当に叱るのは難しいですよ。

【部下に求めること】

*もっと精神的にタフになってほしい

*叱られたら奮起してほしい

*注意は素直に受け入れてほしい

部下の言い分

 きちんと叱ってくれる上司はありがたいです。最近、そういう上司は少ないと思います。部下のことをよく見ていないし、部下に対して、愛情を持っていないのではないでしょうか。

 誤解しないでほしいのは、怒ると叱るは違うということです。入社したばかりの頃、感情的ですぐ怒る上司についたことがあります。そういうことを求めているわけではありません。

 求めているのは、自分が正しくない行動をしたときに、きちんと指摘して気づかせてくれることです。

 入社3年目になった頃、仕事に慣れ、少しモチベーションが下がっていた時期に、必要なチェックのプロセスを省略したことがありました。その時の上司は「できることをやらないなんて、君らしくないぞ」と言ってくれ、その言葉で我に返った覚えがあります。いまでも感謝しています。いつも、そんな上司のもとで働きたいと思います。

【上司に求めること】

*部下のことをもっとよく見てほしい

*感情的に怒るのはやめてほしい

*きちんと指摘して気づかせてほしい

 叱るということについて、上司と部下のイメージには大きな距離があるようです。埋めていきましょう。

1/3ページ

最終更新:9/12(月) 10:30

NIKKEI STYLE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフスタイルに知的な刺激を。
生活情報から仕事、家計管理まで幅広く掲載
トレンド情報や役立つノウハウも提供します
幅広い読者の知的関心にこたえます。

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。