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夏の終わりを告げる日本三奇祭のひとつ、吉田の火祭りをドローン空撮

Wedge 9/12(月) 12:30配信

 富士山の夏は短い。7月1日に富士山が山開きとなって2カ月がたった。その富士北麓の山梨県富士吉田市で約400年以上の歴史を持ち、また日本三奇祭の一つでもある富士山の閉山祭「吉田の火祭り」を、祭り主催社である北口本宮冨士浅間神社様の特別なご許可をいただきドローンを使って撮影した。まずは、こちらの動画をご覧いただきたい。

動画はこちら  空撮 吉田の火祭り/北口本宮冨士浅間神社

 冒頭のシーンは、6月30日に北口本宮冨士浅間神社にて行われた開山前夜祭「お道開きの神事」の様子である。富士登山門の鳥居に張られたしめ縄を木づちで断ち切ることによって富士山の山開きとなり、同時に登山客の安全を祈願する神事が行われた。その日から2カ月が経つと、富士山の夏の終わりを告げる「吉田の火祭り」が行われる。

 当日の朝、北口本宮冨士浅間神社にて準備されるのは二つのお神輿である。一つは屋根に鳳凰が置かれ、きらびやかな装飾が施された「明神神輿」。もう一つは赤富士をかたどった「御山神輿」である。「御山神輿」は、一見すると神輿には見えない形状であるが、通称「おやまさん」と呼ばれ、この祭には欠かすことのできない存在である。

 午後2時くらいから鎮火祭にまつわる様々な神事が北口本宮冨士浅間神社の境内で行われる。神様をお神輿に移す「御霊移し」の儀式などが行われ、午後4時半頃から浅間神社の摂社である諏訪神社から神輿が出発する。色とりどりの法被を着た勢子の青年たちに担がれた2台の神輿は、日本全国の木造鳥居の中で最大級である「富士山大鳥居」をくぐり、参道を下っていく。「明神神輿」には浅間神社の神様3柱と諏訪神社の神様2柱が、「御山神輿」には浅間大神の荒霊(あらみたま) が乗られているとのことだ。公道に出てしばらく進むと、富士山をかたどった「御山神輿」を勢子たちがわざと落とすという珍しい行事がある。これは、荒ぶる富士をおさめる為にするのだという。

 封鎖された国道を進み、町の中ほどに用意された「御旅所」に2つの神輿が移されると、いよいよ火祭りのクライマックス、大松明への点火準備が始まる。勢子と氏子は腰にぶら下げた鈴の音を鳴らしながら上へ下へと走り回り、次々と大松明が立てられていく。

 今年の大松明は87本。主に地元企業からの奉納によるもので、点火するときはその会社の社長が代表で点火を行う。無病息災、五穀豊穣などを願い、まずは富士吉田市長や祭典の世話役係り長老が点火し、その後、順次点火が行われる。大松明だけでなく、個人宅や沿道に沿う家々で用意された小型の松明も焚き上げられる。

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最終更新:9/12(月) 12:55

Wedge

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