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秋の酒席で“デキる”ビジネスパーソンになる方法 日本酒のマナー<基本編>

オトナンサー 9/12(月) 17:00配信

 今年も「ひやおろし」の季節がやって来ました。ひやおろしは春先に火入れ殺菌をし、夏に寝かせて熟成させた後、秋に市場に出る日本酒のこと。生酒のフルーティーな風味に加えて、熟成による深みのある味を楽しめる“いいとこ取り”のお酒として、その魅力は尽きません。

 若者の日本酒離れなどで、消費量がピーク時の昭和50年代から約3分の1に縮小している日本酒ですが、ビジネスパーソンなどにとっては得意先との商談や飲み会などでまだまだ触れる機会が多いお酒。そこで今回は酒席で恥をかかない日本酒の「基本マナー」と上級編「粋な飲み方」を前後編に分けて紹介します。

お酌はお猪口の「8分目」を目安に

 和文化研究家の齊木由香さんによると、日本酒をたしなむ上で最も大切なのは、「同席する人々に不快な思いをさせない」ことだそう。そのためにはまず、「お猪口(ちょこ)の持ち方」「お酌の仕方」「徳利の扱い方」に関するマナーが重要になるといいます。

 まず「お猪口の持ち方」は男女で違いがあります。男性は片手で器の口元を持ち、薬指と小指で底を支えるようにします。この時ひじを張ると“男らしさ”も演出できるようになるそうです。

 女性は指をそろえて器を持ち、逆の手を底に添えることで「所作が美しくなります」(齊木さん)。

 次に「お酌の仕方」です。齊木さんによると、お酌は基本的にホストがゲストに、目下の人が目上の人に注ぐもの。ここで大切なのはタイミングと量、注ぎ方だといいます。

 最適なタイミングは「相手のお酒がなくなった時か、その少し前」。これは、継ぎ足すことで温度が変わってしまうことを防ぐためです。量はお猪口の「8分目」を目安にし、注ぎ方は徳利や酒瓶を右手で持ち、左手を底部に添えて「始めは細く次第に太く、最後は細く丁寧に」を心掛けるといいそうです。

相手には「軽い目礼」を

 逆にお酌の際にやってはいけないことは、相手がまだ器を持っていないのに勝手に卓上の器にお酒を注いでしまうこと。齊木さんによると、これは「置き注ぎ」といい、相手に対する失礼に当たるそうです。

 また、お酌をすると相手から返杯を受ける場合があります。これを断ると失礼に当たるため受けるようにします。齊木さんは「注いでくれた相手に軽く目礼してから飲むようにします。飲まない場合もそのまま卓上に戻すのは相手の行為に背くこと。必ず口をつけてから置きましょう」と話します。

 徳利を扱う際の注意点も教えてもらいました。徳利と器が接触しないように気を付けることが大切で、事前に指輪や時計などのアクセサリーを外しておくことも器を傷付けないための気遣いだそうです。齊木さんによると、徳利の中にあるお酒の残量を確かめるために振ったり、のぞき込んだりすることも無作法に当たるそう。中身が少量ずつ残っている2本の徳利を1本にまとめるのも厳禁です。

 国内では消費量が減少している日本酒ですが、海外では和食人気の高まりとともに注目が集まっています。次回は単なるマナーを超えた、知っていれば差が付く和文化としての“粋な”飲み方を紹介します。

オトナンサー編集部

最終更新:9/12(月) 18:50

オトナンサー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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