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竹下佳江が見た全日本女子「木村沙織にすべてを背負わせてしまった」

webスポルティーバ 9/12(月) 19:20配信

竹下佳江インタビュー(後編)

 今年6月に女子バレーボールチーム「ヴィクトリーナ姫路」の監督に就任した竹下佳江さんだが、日本バレーボール協会の理事という顔も持っている。その竹下さんの目に、リオ五輪での女子バレーボールチームの戦いはどのように映ったのだろうか。また、4年後の東京五輪に向けてやるべきことは何なのかを聞いた。

【写真】今年6月に「ヴィクトリーナ姫路」の監督に就任した竹下佳江さん(インタビュー前編へ)

―― 現在、バレーボール界では女性の監督が増えています。セッターの先輩である中田久美さん(久光製薬監督)や、JTと全日本でともにプレーされた吉原知子さん(JT監督)にお話を聞く機会はあったのでしょうか。

「解説をさせていただくときに先輩方とお話する機会があり、女性が監督として頑張っていくのは厳しいし難しいというのは、中田久美さんからうかがっていました。覚悟してやらないといけない部分が多々あるのかなと思っています。吉原さんに関しては、私もJTというチームでプレーしていたので、会社組織というものも、チーム状況もわかっているつもりです。そのなかで監督をされて、1年でトップリーグに引き上げたことを考えると、すごく大変だったんだろうなというのと、さすがだなっていう思いもありますよね」

―― 全日本の眞鍋政義監督は「女子チームを率いるのは大変だ」とおっしゃっていましたが、女性監督のほうがやりやすいところもあるのでしょうか。

「女性は女性のことをよくわかっているというのはあるかもしれないですけど、人それぞれだと思うんですよね。性格も関係すると思いますし。オリンピックを見ていて、井村雅代さん(シンクロナイズドスイミング日本代表ヘッドコーチ)みたいな監督っていいなと思いましたね。女性監督は好き嫌いがあったりとか、ひいき目になったりとか、少なからず出ると思うんです。でも、井村さんは人の好き嫌いで何かをやるということがなく、厳しいなかにも愛情を持って選手に接しておられて、結果も出した。すごくかっこいいなって思いました」

―― 選手はみんな「練習は地獄だった」と振り返っていましたが、最後に「この人についてきてよかった」と言えるのはすごいことですよね。

「すごいと思います。感動しました。ふだんは関西ノリの明るくて気さくな方なんですが、本気になったときはすごいパワーを発揮される方です。オリンピックを見て、またファンになっちゃいました」

―― 競技は違いますが、理想とする監督のひとりでしょうか。

「あの指導の厳しさは、いまのバレー界にはちょっとマッチしないのかなと思いますけど、人としてすごく魅力的だと、あらためて思いました。ハードな練習に先生もずっと付き合っているわけじゃないですか。人生をかけて教えているのはすごいなと思います。今の私の場合は子どもが小さくて、そういうやり方はできないので、うまくバランスを取っていく方法を模索しないといけないなと思っています」

―― 7月10日に天皇杯・皇后杯全日本選手権の兵庫県ラウンドで、初めて公式戦で指揮を執られました。惜しくも初戦敗退となりましたが、初めての監督はいかがでしたか。

「練習もそんなに満足にできていない状況だったので、指揮を執るというよりも、選手がケガをせずに乗り切ってくれたらいいなという思いと、バレーボールはつないでいくスポーツなので、やはり甘くないなというふうに感じましたね」

―― メンバーには大学生もかなり入っていたんですよね。手探りかもしれませんが、指揮を執ったことで、「今後こうしていきたい」と、あらためて思ったことはありましたか。

「いろんなことを整えないといけないと、あらためて痛感しました。コーチも選手もフロントも、すべて整えないといけない。ただ、ここでベースを作ることによって、この先、明るい未来が待っていると思いますし、そこにつなげられたらなという思いはありますね」

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最終更新:9/12(月) 19:20

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