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データで実証された“闘莉王効果” 名古屋を変えた「成功率100%」の空中戦とロングパス

Football ZONE web 9/12(月) 23:00配信

10カ月ぶりの実戦でも際立った存在感

 降格危機に瀕する名古屋グランパスに電撃復帰を果たした元日本代表DF田中マルクス闘莉王が、復帰初戦から圧倒的な存在感を放ち、1-0の勝利に貢献していたことがデータ上で明らかになった。

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 リーグ戦で18試合白星から遠ざかり年間16位に沈んでいた名古屋は、10日のJ1セカンドステージ第11節でアルビレックス新潟と敵地で対戦。闘莉王は4-3-3の左センターバックに入り、絶妙なコーチングと鼓舞によってチームを奮い立たせながら守備陣を統率した。

 試合自体は、序盤から新潟ペースで進んだ。[表1]の通り、主導権を握り続けたホームチームの攻撃を名古屋が凌ぐシーンが続出。そのなかでひと際輝いたのが、闘莉王の空中戦の強さだった。

 闘将は相手との4度の競り合いすべてに勝利。この試合で空中戦の機会が2回以上あった両チームのDF陣の中で、勝率が100%だったのは闘莉王のみだった([表2]参照)。チームに約10カ月ぶりに帰還した背番号4が自陣ゴール前の制空権を掌握したことで、名古屋の守備に安定感が生まれたのは間違いないだろう。

正確なビルドアップで攻撃をサポート

 そしてチームへの貢献度の高さは、守備面だけに止まらない。持ち前のキック精度の高さは健在で、正確なビルドアップで攻撃を後方から支えた。[表3]で示した通り、名古屋の4バックの中でミドルレンジとロングレンジの合計パス成功率がトップを記録。特に前半14分に左サイドのハーフウェーラインを越えた位置から、右サイドのFW矢野貴章に正確なサイドチェンジパスを通すなど、ロングレンジのパスは3度試み、すべて成功させている。

 前半29分にCKから生まれたFW川又堅碁の決勝点の場面でも、ゴール前に飛び込んだ際に相手の長身FW指宿洋史をブロックする形となり、陰ながら得点を“演出”。闘莉王の復帰初戦で、じつに19試合ぶりに勝ち点3を奪った名古屋は、年間順位は依然として降格圏内の16位に沈んでいるものの、15位ヴァンフォーレ甲府との勝ち点差を4に詰めた。ベストコンディションに程遠いとはいえ、チームに帰還した闘将が残り6試合でも攻守に持ち味を発揮できれば、名古屋の逆転残留への道は切り開かれるはずだ。

analyzed by ZONE Analyzing Team

データ提供元:Instat

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:9/13(火) 8:38

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