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「疲れないイスの座り方」、この4つのイラストでマスターできます オフィスチェアーは、日本人には向かない

現代ビジネス 9月12日(月)11時1分配信

 なぜあなたはリラックスできないのか。それは、本当の「リラックスの仕方」を知らないからです! 

 『「疲れない身体」をいっきに手に入れる本』の著者で、ヒト本来の「自己調整力」を引き出すボディワークを提唱する藤本靖さんと、『友だちの数で寿命はきまる』の著者で、予防医学研究者の石川善樹さんが、生活に役立つ「マインドフルネス」の実践方法を説きます。

ラクな椅子と正しい椅子は違う

 石川 僕はマインドフルネスも、ずっと「不明なこと」に分類していました。最近になって、かなり「本当のこと」に近づいてきたという手応えを感じているところです。

 藤本 石川さんは、ビジネスパーソンに向けた「マインドフルネス講座」なども開催していますね。

 石川 常に「これでいいのか」と疑いを持って取り組んでいます。たとえば、ストレスが多い人がリラックスするのは、果たして本当にいいことなのか。リラックスすることで、集中して働くことができなくなってしまう場合もあるかもしれません。

 藤本 たしかに、物事はバランスですからね。

 石川 その中で僕が唯一、自信をもって伝えているのは、「姿勢を正して、呼吸を整えましょう」です。

 藤本 慎重な石川さんが「姿勢を正して呼吸を整える」ことについては確信があるということですね。

 石川 重力は人間にとってものすごく負担が大きいのですが、特に座っている時は、立っている時のおよそ2倍の負担がかかります。だから姿勢が悪いと、集中力が続かない。デスクワークをするビジネスマンの生産性にも大きく影響するんです。

 ところが、オフィスで使われている椅子は、正しい姿勢を保つのではなく、身体にとってラクな椅子。これまでメーカーは、人間工学に基づいて、身体にとってラクな椅子を作り続けてきました。オフィスで使うほとんどの椅子には、背もたれがついていますが、正しい姿勢を保つためには、必ずしも必要ではありません。

 藤本 人間が自然に持つバランス調整力を引き出す構造になっていないということですね。後ろに背もたれがあると、それを頼りますから、自分でバランスをとる能力が退化してしまう。身体が正しい姿勢を忘れてしまう。

 石川 先日、日本のメーカーがつくったある椅子(アーユルチェアー)を試したのですが、それに座るとものすごく姿勢がよくなるんです。背もたれではなくて、腰あてがついています。座ってすぐに快適になる椅子ではありませんが、正しい姿勢に導いてくれる椅子です。

 藤本 そもそも東洋人と西洋人は身体の骨格が全く違いますが、オフィスチェアを見る限り、日本人向けにつくられたものは、あまりありません。

 石川 現代人は、自分の身体に対する感覚が薄い。だから自分が悪い姿勢になっていてもほとんどの人は気が付いていません。ところが正しい姿勢で机に向かうと、集中力が上がって仕事のパフォーマンスも上がるんです。

 藤本 ラクな椅子ではなく、正しい椅子に変えるだけで姿勢がよくなって、さらにバリバリと仕事をこなすことができる。

 読者の方は、オフィスの椅子をすぐに買い換えるわけにもいかないと思いますので、長時間座り続けても疲れない座り方をマスターできる簡単なワークを紹介します。

 座るときに大切なのは、実は脚の使い方なんです。ほとんどの人はお尻だけで身体を支えようとしています。そこで、ワークを通じて、お尻だけにかかっている重心を足裏にも移して、お尻と左右の足裏の三点で身体を支えられるようにしましょう。

 1)たとえばこんな感じです。椅子に座ったら、両手を太腿の裏側、坐骨より少し膝よりの部分と座面の間に挟むようにして入れてください。

 2)骨盤がなめらかに前後に傾く動きができるようになるのを確認したら、そのままゆっくりと身体を前に傾けます。いわゆる「お辞儀」の動きです。

 3)ある程度前にかがんで足裏にしっかりと重さがかかったら、今度は足裏で地面を踏んで身体をゆっくり起こします。

 4)お尻で座りこんでいたときに比べると上半身の力が抜けて、脚を含めた下半身がどっしりしているのが感じられますか? 
 そしたら、太腿の下に置いていた手を抜いて、腕を前にぶらさげるようにして前屈してみてください。

上半身の力がさらに抜けて、背骨がすっきり伸びるのが感じられたら、また先ほどと同じように床を足裏で踏んで起きあがります。

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最終更新:9月15日(木)16時26分

現代ビジネス

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