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急落銘柄のリバウンド狙いはルール徹底でカンタンに取れる

HARBOR BUSINESS Online 9/12(月) 9:10配信

マーケットでは“空売りファンド”が猛威を振るっている。また秋は例年、軟調な相場になりやすい。そんなときこそ有効な「急落銘柄のリバウンド戦略」を公開する!

⇒【資料】エイジスの日足チャート

 サイバーダインは世界で最も途方もなく低価な株券です――米国の調査会社「シトロン・リサーチ」が、医療用ロボットスーツ「HAL」などを開発する筑波大発ベンチャー・サイバーダインの株価は過大評価されているとのリポートを公表し、ターゲットプライスを300円に設定。2000円以上あったサイバーダインの株価は1400円台まで急落した。

 シトロン・リサーチは通常の調査会社とは異なり、空売り情報を専門に提供していて“空売りファンド”とも呼ばれる。これまでに、米国に上場する中国企業のなかに粉飾決算や架空のビジネスモデルがあることを指摘して名を上げたという。

 また7月には、同じく“空売りファンド”のグラウカス・リサーチが、株価1260円だった伊藤忠の目標株価を630円と設定。「強い売り推奨」としてカバレッジを開始したことも注目された。

 例年、9~10月の日本市場は弱い相場になりやすく、何かをきっかけに急落も起こりやすい。そんな軟調な相場では、「急落からのリバウンドにチャンスがあると思っています」と話すのは、資産1.9億円のスゴ腕トレーダー、Akito氏だ。

「過去の暴落時のデータを調べ、『株価が暴落し、25日移動平均線と5日移動平均線から大幅に乖離したときは買い』というエントリールールを作っています」

 このリバウンド戦略がうまくいったのが、5~6月に6連続ストップ安したアキュセラだという。

「6日連続ストップ安した翌日の6月2日は寄り付きそうで、9000株ほど、約1000万円分買いました。その日のストップ安付近だったら2000万~3000万円は突っ込みたかったのですが、思った以上に高い株価で寄り付き、まだ下がる余地があって、そこまで買えなかった。実際、1100円で寄り付き、1014円まで下がったときはナンピンも視野に入れていましたが、リバウンドしてくれて1250~1310円ですべて利益確定。平均して170円ほどを抜くことができ、150万円の利益となりました」

 また、Akito氏は、好業績という裏づけがある銘柄に悪材料が出たときもリバウンドのチャンスとして狙うという。

「棚卸し業務の代行を手掛けるエイジスが5月に好業績を発表し、株価3500円から一気に5000円を超えるほどに急騰しました。しかしその直後に、違法残業をしていたとして、エイジスに厚生労働省から行政指導が行われてことが大きく話題になり、株価は急落。ただ、『好業績』という裏づけがあったので、リバウンド狙いで4000円割れで購入。数日揉みあっていましたが、その後は順調に上昇し、100万円弱くらいの利益になりました」

 軟調な相場になりやすい時期こそ、「暴落時」と「好業績企業の悪材料発表時」というリバウンド戦略は有効になりそうだ。

◆過去の暴落から判明した有効なリバウンド戦略

「実際、暴落後のリバウンドを狙う戦略は、勝率も期待値も高いとデータで裏づけられています」と話すのは中原良太氏。

「さまざまなテクニカル指標をシミュレーションした結果、騰落レシオがリバウンドを最も的確に捉えることができました。そこで、東証1部の騰落レシオ(10日間)が50以下になった日を暴落と定義。翌日の寄り付きで株を購入し、その日を含めて5営業日保有し、翌日の寄り付きで売るというシミュレーションを行いました」

 騰落レシオは、市場の値下がり銘柄数に対する値上がり銘柄数の比率から「買われすぎ、売られすぎ」の過熱感を見る指標だ。

「’00年1月から’16年6月末までの期間で、東証1部の騰落レシオが50以下になったのは合計37回。ざっくり言えば、年に2~3回起きる暴落をシミュレーションしたということです。約26万回の総取引のうち、約17万回が利益で、約9万回が損失。勝率は約65%で、期待値は2.62%でした」

 さらに「市場別」で見ると、より傾向が表れるという。

「マザーズ銘柄は勝率も期待値も、ほかの市場の銘柄よりも高い傾向がありました。新興銘柄はハイリスク・ハイリターンですが、そもそも約1週間しか保有しないのでリスクは限定的ですから、マザーズ銘柄をあえて狙ってもいいでしょう。これらのデータから、『東証1部の騰落レシオが50以下になったら、マザーズ銘柄を翌日に買って5営業日保有し、翌日に売る』というリバウンド戦略は非常に有効になりそうです」

 軟調な相場のときこそ、データに基づいて勝率の高い急落銘柄のリバウンドを狙いたい。

◆すべての売買の結果

総取引数:26万1295回

利益取引数:17万476回

損失取引数:9万819回

平均利益:6.38%

平均損失:4.43%

勝率:65.24%

平均リターン:2.62%

◆暴落後のリバウンドが強い10銘柄

・フルスピード[マザーズ・2159]

現在株価/717円(100株)

独自の広告テクノロジーで、SEOやリスティング、アフィリエイト、ソーシャルメディアなど、ネット広告代理が主軸

(勝率82.61%、平均リターン9.65%)

・富士山マガジンサービス[マザーズ・3138]

現在株価/2595円(100株)

雑誌の定期購読を提供するオンライン書店「Fujisan.co.jp」を展開。年間契約の定期購読から月額契約導入で新規購読者が順調増

(勝率80.00%、平均リターン16.01%)

・ビーロット[マザーズ・3452]

現在株価/1401円(100株)

中古のマンションやオフィスビルなどをリノベーションし、収益力を高めて売却する不動産再生などを手掛ける不動産金融コンサル

(勝率80.00%、平均リターン12.37%)

・コラボス[マザーズ・3908]

現在株価/3725円(100株)

お客様相談室や製品問い合わせセンターなどのコールセンターで利用されるシステムを、クラウドサービスという形態で提供している

(勝率80.00%、平均リターン9.21%)

・SHIFT[マザーズ・3697]

現在株価/1398円(100株)

スマホアプリ、ATM、ネットショッピングなど、ソフトウェアのテスト事業が主力。ソフトウェア品質保証、コンサルティングも行う

(勝率80.00%、平均リターン8.42%)

・CRI・ミドルウェア[マザーズ・3698]

現在株価/3870円(100株)

スマホゲームやコンシューマゲーム向けに、映像、音声、音声認識などの分野でミドルウェアの開発・販売・サポートを行う

(勝率80.00%、平均リターン8.25%)

・レントラックス[マザーズ・6045]

現在株価/571円(100株)

クローズドASPやリスティング広告などのインターネット成果報酬型広告サービスや、SEO対策などのサービスを展開している

(勝率80.00%、平均リターン7.62%)

・エクストリーム[マザーズ・6033]

現在株価/2470円(100株)

オンラインゲーム、ソーシャルアプリ、ケータイコンテンツなどエンターテインメント系ソフトウェアの開発・運営などを手掛ける

(勝率80.00%、平均リターン7.42%)

・そーせいグループ[マザーズ・4565]

現在株価/1万6690円(100株)

アルツハイマー病、統合失調症、がん免疫など、画期的なバイオ医薬品の創出を目指す創薬ベンチャー。時価総額でマザーズ市場最大

(勝率79.31%、平均リターン6.04%)

・日本アセットマーケティング[マザーズ・8922]

現在株価/102円(100株)

ドン・キホーテHD傘下でビル賃貸、不動産管理などを行う。ドン・キホーテの出店拡大に合わせて、主力の不動産賃貸業が高成長

(勝率76.67%、平均リターン7.54%)

※株価などのデータは8月29日終値時点。「勝率」「平均リターン」は中原氏のルール通りに売買した場合の数値

【Akito氏】

個人投資家。運用資産額は約1.9億円。ファンダメンタルズに基づくスイング投資が得意。ほかにもイベントを狙ったり、デイトレや先物など、幅広いトレードをする。ツイッターは@Akito8868

【中原良太氏】

株式アナリスト。’00年以降、毎日の指数から、全個別銘柄の株価や騰落率まで、膨大なデータを収集し、“株式ビッグデータ解析”。’15年Yahoo!ファイナンス株価予想達人「ベストパフォーマー賞」を受賞

取材・文/HBO急落銘柄取材班 チャート協力/楽天証券

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:9/12(月) 9:10

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北朝鮮からの脱出
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