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小泉元首相も呆れた! 「都知事選時の自民党東京都連はどうかしている」

HARBOR BUSINESS Online 9/12(月) 9:10配信

 東京都知事に就任した小池百合子氏。小泉政権時代に環境大臣を務めていた関係もあり、都知事選前には「小泉純一郎元首相が小池氏を応援するのではないか」と注目が集まっていた。しかし、都知事選の前(7月5日)に小泉元首相が細川護煕元首相とともに行った「トモダチ作戦被害者支援基金」創設の記者会見では、小池氏に関する質問が集中したが「(小池氏は)度胸がある」と言うにとどめ、その後も沈黙を守った。「政界を引退してから小池氏とは会っていない」という小泉元首相だが、当選した小池知事についてはどう思っているのだろうか。本人を直撃した。

◆自民党はどうかしているのではないか

――都知事選の時に、自民党東京都連が出した文書についてどう思われましたか。

小泉純一郎:「小池百合子候補を現職議員の親戚を含めて応援したら除名」だと書いてありましたが、呆れましたね。新聞記者と会った時に「あの通達はひどいじゃないか」「俺が小池さんを応援したら、進次郎は除名するのか」と話しました。

 前回の都知事選では、自公推薦の舛添要一さんではなく、私は細川護煕さんを応援しました。でも、今回のような話はありませんでした。「自民党は増田寛也候補を推薦しているから応援をお願いします」という文書ならわかりますが、「それ以外の候補を応援したら、現職議員の親戚が応援しても除名をする」というのだよ。笑ってしまったよ。仮に私が小池候補を応援したら、進次郎を除名できるのか(笑)。よく自民党はあんな通達を出したな。どうかしているのではないか。

――小池氏は「都政の伏魔殿に内田茂都議(幹事長)というドンがいる」と批判をしていました。

小泉:だいたい、(全国の地方議会は)そうだよ。自民党のボスがいるんだ。彼らは国会議員以上の力を持っている。それで、あんな通達を出した。「自由と民主主義」の自民党がだよ。思わず「これは何だ」と言ってしまった。

◆すべてオープンにして、徹底的に議論していく必要がある

――小池氏が街頭演説で必ず触れていたのが、小泉政権の環境大臣時代に導入したクールビズの話でした。「小泉総理に相談したら、『じゃあ、やろう』と即断即決でした」「トヨタの奥田会長にクールビズのファッションショーに出ていただいて広めました」というエビソードも紹介していました。

小泉:すっかりクールビスが定着したな。小池さんはアイデア・レディだ。政治家や財界人のトップが率先してネクタイを外したことで、定着して広まっていった。

――それから、小池知事は築地市場移転について「いったん立ち止まって考える」と訴えました。都議会では自民・公明・民進党が豊洲移転を予定通り進めようとしています。

小泉:築地市場移転はたいへんな問題だ。築地市場の業者たちがまだ反対している。移転賛成と反対がいるからね。どうやって(見直しの)了解を得るのか。相当、苦労すると思うな。オリンピックの問題だってたいへんだよ。小泉政権時代の「道路公団民営化委員会」みたいに、オープンな場で膨大な資料を情報公開しながら喧々諤々の議論をするといいのではないか。

――当時環境大臣だった小池知事は、小泉政権時代の道路公団民営化のプロセスを目の前で見てきました。とすれば、オリンピック予算の検証や築地移転問題で、同じ手法を採用する可能性があるわけですね。

小泉:道路公団民営化では元東京都知事の猪瀬直樹委員が「全て公開するように」と主張、マスコミに対してフルオープンにした。透明化して、徹底的に議論をすることが大切だ。今は小池知事への判官びいきがあるから、都政の闇、ブラックボックスを明らかにしようとする絶好のチャンスですよ。

 小泉元首相も注目するオリンピック予算の検証や築地移転問題。小池知事によって、小泉政権時代の“道路公団民営化方式”が採用されるのかが注目される。

取材・文・撮影/横田 一(ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する主張をまとめた新刊『黙って寝てはいられない』<小泉純一郎/談、吉原毅/編>に編集協力)

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:9/12(月) 13:02

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