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広島カープ25年ぶりの優勝! 県内各地で優勝セールの広島。県外でもセールをする店は?

HARBOR BUSINESS Online 9/12(月) 16:20配信

 プロ野球・広島東洋カープが9月10日に25年ぶりのリーグ優勝を決めたことに伴い、翌11日の広島市内の大型店や商店街・歓楽街は、優勝セールに沸きに沸き立つ1日となった。

⇒【画像】広島カープ優勝に沸く地元の様子

◆25年ぶりの悲願達成、広島駅に降りた瞬間から優勝一色

 9月11日朝、広島駅に降り立った瞬間から広島の街はカープの優勝を祝う「赤」一色となっていた。

 広島駅では、JR在来線ホームに停車している227系電車の行先表示機にカープ坊やが。そして、駅前に停車している広島電鉄の路面電車や、市内を走る各社の路線バスもカープの旗やステッカー、ヘッドマークを掲出。さらに、広島駅では優勝に合わせて駅スタンプまでもカープ優勝を祝した特別バージョンのものとなったほか、駅ビルや、駅から近隣の百貨店などに向かう地下道にもカープの優勝を祝う旗がはためき、駅に降りた瞬間から「悲願の優勝」が現実のもとのなったことを実感させてくれる。

◆「優勝セールの仕方を忘れた」ことで話題の百貨店、大賑わい

 25年ぶりとなったカープの「優勝セール」は、他の「Aクラス常連」球団の優勝セールとは一味もふた味も違う、街全体をあげて盛大におこなわれるものとなった。

 広島県内で最大の百貨店「広島そごう」(そごう広島店、広島市中区)には、早朝から3000人以上の行列ができていた。「そごう」はかつて巨人の応援セールを行っていたほか、現在は西武百貨店と経営統合したため一部店舗では西武の応援セールを行っているが、広島そごうはかつてカープの本拠地であった広島市民球場と隣接しており、1974年の開店以来、常にカープファンにとって最も身近な存在の百貨店であった。

 広島そごうでは、開店を前に朝9時半から正面玄関で鏡開きとくす玉割りが行われた。この場所は25年前にも優勝記念のくす玉が設置された場所。25年前はスクランブル交差点があり人通りが非常に多かった正面玄関も、現在は交差点が地下化されたため人通りはまばらになっていた。しかしそごうでは、25年前の優勝の思い出を大切にするために、あえて再びこの場所へのくす玉の設置を行ったという。

 くす玉割りには、そごう館内に話題のポケモンオフィシャルショップ「ポケモンセンター」が入居している縁で、ポケモンの「ずかん番号25番」にあたるピカチュウも祝福にかけつけ、多くのファンとともに優勝を祝った。

 また、そごうと同じく、全国的には巨人の優勝セールで知られる「広島三越」(広島市中区)もこの日はカープ一色に。

 三越では朝10時20分からくす玉割りが行われ、シンボルであるライオン像もカープのユニフォーム姿となったほか、優勝記念の目玉商品として「純金製の黄金バット」(430グラム、510万円)、「純金製の黄金ボール」(500グラム、550万円)が販売されるなど、いかにも「三越らしい」優勝セールとなった。

 ちなみに、「黄金バット」のほうは即日に売れたという。

 そして「25年も優勝していなかったせいで優勝セールの仕方を忘れた」と報道され話題となった広島市に本社を置く百貨店「福屋百貨店」でも、朝9時50分からくす玉割りが行われた。

 福屋は地元に根付く百貨店ということもあり、選手のサイン入り記念プレートや選手がビールかけの際に着用したTシャツなどといった限定オフィシャルグッズの販売も行われたため、開店前から多くのカープファンが詰めかけた。これらの商品は、開店してすぐに全て完売したという。

◆オフィシャルスポンサーの地元大手スーパー、大いに沸く

 もちろん、優勝セールを行ったのは百貨店だけではない。優勝セールは、地元スーパーでも大いに盛り上がりを見せた。

 特に、広島県東区に本社を置く大手スーパー「イズミ」の旗艦店「ゆめタウン廿日市」(広島県廿日市市)では、10日夜に優勝決戦を見守るためにパブリックビューイングを開催。優勝の瞬間の盛り上がりは、多くのメディアで伝えられることとなった。

 イズミの店舗では、優勝翌日の優勝セールも盛大なものとなった。イズミグループの広島県内とその周辺店舗では開店時に紅白餅が配られたほか、本店である「ゆめタウン広島」の周辺は、店舗に向かう車で大渋滞。屋上には赤いアドバルーンが掲げられ、くす玉割りも行われた。

 イズミはこの25年間で急成長を見せた広島企業の1つ。イズミはもともと広島駅前の闇市で創業し、1961年にスーパーマーケットを初出店。1987年には東証一部に上場したほか、その後は広島東洋カープや、広島市民球場のオフィシャルスポンサーにもなった。

 25年前にはわずか数店舗しかなかったイズミグループの大型ショッピングセンター(ゆめタウン、ゆめモールなど)も今や約70店舗を数え、イズミは年商6000億円を超える西日本最大のスーパーマーケットとして名を馳せている。地元では、戦後の闇市から創業したというイズミの姿と、広島の戦後の復興や広島市自体の発展を重ね合わせる人もいるほどだ。

 企業の成長とともに、25年前には考えられない規模での優勝セールができるまでに成長したイズミ。11日のチラシでは「25年間ず―――――――――――――――――――――――――っと待っていた!」(長音符が25個)と言う表現で待ちに待った優勝を祝福した。

 広島から西日本各地へ-イズミは、グループの飛躍とともに、今後のカープの躍進に期待をかける優勝セールとなった。

◆賑わう商店街、歓楽街…意外なあの店も?-経済効果は331億円!

 優勝から一夜明けた広島市の中心商店街も、沸きに沸いていた。

 広島で最大の商店街である「本通商店街」(広島市中区)では、多くの店で優勝セールが実施され、ベーカリー「アンデルセン」前ではくす玉割りが行われた。

 また、中国地方随一の歓楽街である流川周辺では、ふるまい酒をする店や、全品半額、なんと「本日無料」という店まで登場。夜遅くまで多くの市民で賑わいを見せていた。

 関西大学の宮本勝浩名誉教授による試算では、カープ優勝による広島県内の経済効果は実に約331億4916万円にも上るといい、来年以降のカープの活躍にも期待がかかる。(参照:関西大学プレスリリース)

 優勝セールを行う店で目を惹いたのは、広島市内の「ソフトバンクショップ」でも「カープ優勝記念セール」が行われていたこと。

 今年、ソフトバンクは日本シリーズでカープと対戦することになる可能性も高い。もしそうなった場合、日本シリーズではどちらを応援することになるのであろうか。

◆県外で優勝セールを行うチェーン店は?

 広島市内が優勝セールに大いに沸き立つ一方で、「広島カープ優勝セール」は、広島県やその周辺地域以外でその恩恵にあずかれる店が非常に少ないことも事実である。

 もちろん、広島県外であっても店主がカープファンだということで優勝セールを行っている飲食店などちらほら見かけるものの、広島県に本店を置く大手チェーン店であっても全国の店舗で優勝セールを行う店は非常に少なく、例えば広島市に本店を置く大手家電チェーン「エディオン秋葉原店」も通常営業のまま。

 全国で「カープ優勝セール」の恩恵にあずかれる数少ないチェーン店として挙げられるのが、広島市に本社を置くコンビニエンスストアの「ポプラ」だ。

 ポプラでは、広島カープの優勝を記念して全国513店舗で10月10日まで一部の弁当などを5~10パーセント引きで販売する予定。 また、このほか、都内では銀座にある広島県アンテナショップ「広島ブランドショップTAU」(中央区)でも全館で優勝セールが開催されている。

 これを機に、お気に入りの広島県産品を見つけてみてはどうだろうか。

※広島東洋カープ優勝セールを行う主なチェーン店一覧はこちらを参照(都市商業研究所)

<取材・文・撮影/都市商業研究所>

【都市商業研究所】

若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「@toshouken」

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ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:9/13(火) 11:26

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