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「コレステロール制限」をしても無意味、ダイエット中も「油」は摂るべき【健康の新常識】

週刊SPA! 9/12(月) 9:10配信

 食品と健康にまつわる分野では、研究の進行で常識が覆されたものも多い。

 代表例は「食品に含まれるコレステロール」の認識だ。

「卵やレバーなどのコレステロールを多く含む食品は、血中コレステロール値を高め、心筋梗塞などの発生率を高める……と以前はいわれてきました。それが近年は、『食品からのコレステロールの摂取量を減らしても、減らした分は体内で生成されるため、摂取量の制限は意味がない』という考えが一般化しています。厚生労働省も、2015年の『日本人の食事摂取基準』からはコレステロールの目標量を撤廃しました」

 そう話すのは一般社団法人臨床栄養実践協会理事長の足立香代子氏。これまで広く謳われてきた「血清コレステロールの高い人は、コレステロールの多い卵を一日半分まで」などの制限は、実は科学的根拠がなかったわけだ。

「そのため血中コレステロール値を抑制する方法としては、近年は『肥満の是正』『日常的な運動』といった生活改善が重視されています。食事についてはまだエビデンスのないものが多いですが、ビタミンや繊維の豊富な野菜を摂り、食生活全体のバランスを考えましょう……ということがいわれている程度ですね」

 また、カロリーが高いことなどから、健康の敵、ダイエットの敵と考えられてきた油も、近年はさまざまな点が見直されている。

「まず油は消化吸収に時間がかかるため、食後血糖値の上昇を抑える効果が認められています。また消化吸収に時間がかかる=腹持ちがいいことでもあり、実はダイエット中も油は摂ったほうがいいと言えます。ざるそば1杯で我慢するよりは、天ぷらそばを食べたほうがムダな間食は減りますし、サラダにもオイルの入ったドレッシングをかけたほうが、無理なくリバウンドもないダイエットができるはずです」

 また「魚の脂は中性脂肪を下げる」「ココナツ油は消化吸収がよく内臓脂肪がつきにくい」など、油には種類ごとに異なる特徴があることも認知が拡大中。そのような最新の常識を知ることが、油と付き合う上では大事になる。

「外食ではリノール酸を多く含むサラダ油を自然と多く摂取してしまいます。ですので、自宅で食事をするときは亜麻仁油、オリーブ油、ココナツ油、MCT油などを積極的に使い、質のいいものを選びましょう。コンビニでサラダを買う場合も、別売りのドレッシングは買わず、自宅でオリーブオイルか亜麻仁油と塩コショウで食べるのが理想的ですね」

【足立香代子氏】

一般社団法人臨床栄養実践協会理事長、せんぽ東京高輪病院名誉栄養管理室長。管理栄養士の第一人者として厚生労働大臣賞など受賞歴多数。著書に『油はすごい。』などがある

― [今どきの常識]どっちが正解なのか? ―

日刊SPA!

最終更新:9/12(月) 9:10

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