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長時間労働を是正して生産性を向上させるためには覚悟が問われます(岡崎よしひろ 中小企業診断士)

シェアーズカフェ・オンライン 9/13(火) 5:00配信

長時間労働と聞くと、疲労が蓄積したり、モチベーションの低下に伴う非効率な働き方などにつながるように感じられるため、生産性が低くなるように感じます。

逆に言えば長時間労働を是正して働く時間を短くすれば効率的に働くことができるため、生産性が上がるといった発想にもつながります。

現在、1億総活躍社会に向けて働き方を改革するといった取り組みが行われており、長時間労働を是正するなどの働き方改革を行って、生産性を向上させることができるといった認識が加藤働き方改革相から示されました。

「加藤勝信・働き方改革担当相は6日、報道各社のインタビューで「長時間労働是正などの働き方改革は、生産性向上を通じて企業側にとってもプラス」との認識を示した。
長時間労働是正、生産性向上で企業にもプラス=加藤働き方改革相 ロイター2016/9/6」


報道によると、働き方改革は企業にとってもプラスになるから官民挙げて取り組んでいきたいといったことなのでしょう。

■生産性ってよく聞くけれども
さて、このことについて考える前に、改めて生産性とはどのような考え方であるかをみていきたいと思います。

生産性というとなんだか難しそうな概念ですが、定義自体は単純です。すなわち、「投入量と産出量の比率」を指す言葉です。

例えば同じ100円を稼ぐなら200時間の労働時間を投入するA社より100時間の労働時間の投入で稼ぐことができるB社の方が生産性は高くなります。

また、同じ100時間の労働時間を投入するのなら、100円を稼ぐC社より200円を稼ぐD社の方が生産性は高くなります。

ここで上で挙げたA社、B社、C社、D社の生産性をそれぞれ計算すると

A社=100円÷200時間=0.5
B社=100円÷100時間=1
C社=100円÷100時間=1
D社=200円÷100時間=2

となります。

■働き方改革というからには労働生産性が目標指標となると考えられます
このように、生産性といった考え方はそんなに難しい考え方ではありません。

但し、生産性という言葉は投入量と産出量の比率を指す言葉であるため、何を投入量や産出量とするかによって様々な生産性が考えられます。

どの生産性を示しているかについて明らかにしないと議論を進められないのですが、今回の記事の内容では、『長時間労働是正などの働き方改革をすることで生産性が高まる』と言っているので、労働生産性のことを指していると考えられます。

この労働生産性とは「投入される労働量と産出される付加価値」の比率を示す指標です。これを計算式で示せば

労働生産性=付加価値÷労働時間

となります。

それでは労働生産性を高めるにはどうしたらよいのでしょうか。

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最終更新:9/13(火) 5:00

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