ここから本文です

本田真凜、涙のSP5位からフリーではジュニア女子世界最高得点で急浮上。

webスポルティーバ 9/13(火) 7:30配信

 フィギュアスケートのジュニアグランプリ(GP)シリーズ第3戦、日本大会は、9月9日から11日まで新横浜スケートセンターで行なわれた。日本とロシアの2強対決に関心が集まったが、終わってみれば日本女子3人が表彰台を独占した。

■佐藤信夫コーチの「教え、教えられ」、好評連載中!

 ジュニアGP大会初優勝を飾ったのは、ショートプログラム(SP)首位だった坂本花織。SP(65.66点)、フリー(122.15点)、合計(187.81点)のいずれも自己ベストを更新する会心の出来だった。昨季の世界ジュニア選手権を制した本田真凜は、SP5位と出遅れたが、フリーではジュニア女子としては世界最高得点となる128.64点をマークして巻き返しに成功。合計184.11点の総合2位に食い込んだ。SP2位だった山下真瑚はフリー4位で総合3位に。ジュニアデビュー戦で表彰台に立つ快挙だった。

 今大会の一番の注目は、昨季のジュニア世界女王の本田だった。ジュニアデビューシーズンだった昨季は、怖いもの知らずのチャレンジ精神で結果を残した。初出場のジュニアGPファイナルで堂々の銅メダルを獲得すると、世界ジュニア選手権ではその勢いのまま、一気に初優勝まで成し遂げた。

 今季初戦となる日本大会でどんな演技を見せてくれるのか。周囲もそして本人も、期待が高まっていたことは間違いない。

 だがSPでは、やる気とは裏腹に、気持ちが空回りしたようだ。予定していたフリップ+トーループの連続3回転ジャンプで、2つ目のジャンプを跳ぶことができずに大きく減点され、最後の3回転ループでも着地で詰まって得点が伸びなかった。SPはジャンプのミスで55.47、首位と10.19点差の5位と出遅れた。

 SP後に涙を流した本田は、「すごくたくさん練習してきたつもりなのに、悔しい。たくさんのお客さんの前でいい演技をしたい気持ちが強くて、試合で落ち着けなかった。緊張もプレッシャーもなく、一番いい演技を見せられたらいいなと思いすぎて、自分に期待しすぎてしまった」と、気持ちの持っていき方がうまくできなかった反省を口にした。

 中1日空いたことで気持ちを切り替え、濱田美栄コーチからは「スケートが好きという気持ちだけを思いなさい」というアドバイスをもらったという。「気負わずにありのままの自分の演技を出すように心がけた」というフリーでは一転、ほぼノーミスでまとめることができた。

 フリーは好きな曲という『ロミオとジュリエット』。濃淡のピンクで配色された可憐なコスチュームで舞った。冒頭の3回転ルッツからフリップ+トーループの連続3回転ジャンプをはじめ、後半に予定していたダブルアクセル(2回転半ジャンプ)が1回転半ジャンプになった以外は、流れのあるキレのいいジャンプを見せた。まだ表現面は滑り込みが足りないようだが、ジャンプの出来栄えは見事だった。

1/2ページ

最終更新:9/13(火) 15:00

webスポルティーバ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
11月10日発売

定価 本体1,389円+税

フィギュアスケート特集
『羽生結弦 未来を創る人』
■羽生結弦 インタビュー、エッセイ
■羽生結弦 フォトギャラリー