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最近耳にする地域包括ケアシステムってなんだ?介護保険はどうなるの?(藤尾智之 税理士・介護福祉経営士)

シェアーズカフェ・オンライン 9/13(火) 5:00配信

総務省統計局が発表している「高齢者人口及び割合の推移」では、2025年は人口の3人に1人が65歳以上となり、5人に1人が75歳以上の社会となっています。

その2025年まであと9年。医療と介護、そして住まい、介護予防、生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムという仕組みが本格的に始まります。

■地域包括ケアシステムとは地域にある医療や介護サービス等を緊密に連携させた仕組みのこと
地域包括ケアシステムとは、厚生労働省の説明では、「高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるようにした地域の包括的な支援・サービス提供体制」となっています。

これを読んでもわかりにくいので、次の通り分解してみました。
・「高齢者の尊厳の保持」・・・内閣府が行った調査によると高齢者の6割が住み慣れた家で引き続き暮らしたいというアンケート結果がありました。同様に、「万一、治る見込みがない病気になった場合、最期は何処で迎えたいか」という調査に対して、「自宅」の割合が約半数を占めています。これらは高齢者の意思であり、尊厳と考えたようです。

・「自立生活の支援」・・・介護サービスの利用実態調査によると、介護度が軽度の方は在宅サービスの利用が多い一方、介護度が重度の方は施設サービス利用が半数を超えている状況のようです。重度化しても自宅で暮らせることが自立生活の第一歩と考えられます。

・「住み慣れた地域」・・・・自宅と限っていないことから、自宅以外の地域にあるサービス付高齢者住宅などを含めていると考えられます。今まで暮らしていた地域のどこかでということでしょうか。

・「自分らしい暮らし」・・・これはどこでも自分らしく暮らせば自分らしい暮らしと言えるので定義はしづらい部分です。人や物との関係や距離を自分の好きなようにできることが自分らしい暮らしでしょうか。

・「最期まで」・・・死に際です。戦後間もない昭和26年当時、自宅で亡くなる方の割合は82.5%でしたが、平成21年は12.4%となり、代わりに病院のベッドで亡くなる方の割合は78.4%となっています。昔のような自宅回帰が狙いかと考えられます。

以上から、高齢者の介護度が高くなっても、生活が成り立つように医療や介護のサポート、その他生活する上で必要な支援を緊密に結びつけた体制が地域包括ケアシステムだと言えます。

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最終更新:9/13(火) 5:00

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