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なぜ、ゆとり世代やさとり世代が注目され続けるのか?

@DIME 9/13(火) 7:40配信

社会に彼等が進出した途端、様々な問題や武勇伝が渦巻くようになり、剥き出しのタイトルと共に遂にドラマにもなったぞ、と世が沸き立ったのはつい最近の話でございます。違和感なく笑いながら観ておりましたが、ふと、今のが“ゆとり世代”の特徴か、と一拍遅れで気付いたりしました日には、筆者もやはりその世代のヒトなのだなと染み染み驚愕したものです。

さて、そんな影響力抜群のイマドキ世代でありますが、今回のコラムではメディアの“世代の描き方”について、ゆとり/さとりの当事者である筆者が思いの丈を綴って参りたいと思っております。息抜きのついでに、一読していって下さいませ。

【平成至上主義を煽るメディア】

イマドキ達の特徴として、“屁理屈がうまい、打っても響かない、糠(ぬか)に釘を打っている様な感覚をもたらす”という事をこの連載の中で散りばめてきたと思います。そこにもう一つ足しますと、イマドキ達は「物事を軽くみる」傾向にありまして、要は「ナメ腐っている」という事でございますね。

同じ目線で生きて来た筆者ですから、そう感じる場面が多々ありまして、目上に向ける表情だったり、仕事や行事に対する態度にソレが出るわけですね。ドラマでも描かれておりましたね、鼻で笑って受け流す新入社員の姿が。もう、あるあるでございます。ですから、世に出回っている特定世代についてのアレコレは、認めざるを得ない部分がございます。

さて、TVの画面を通して我々がよく目にする“ゆとり世代/イマドキ達”について。彼等(男女含む)は言葉遣いやノリ、そして頭の中身まで、吹けば飛ぶような勢いで軽いよ、といった具合に厚顔無恥と浮薄を誇張した様な描かれ方をしておりますね。そういったキャラ設定で彼等が仕事をしているという事、実際のところ社会に出てから先には、ここまで極端な類は殆ど存在しないという事を視聴者は知っておりますから、別段話題にすることでもないでしょう。

しかしながら目に余りますのは、世代対抗戦の様な番組や、若者に上世代が噛み付く様な企画でありまして。各世代の代表であるタレントや女優がズラッと並んで、ざわざわと言葉を投げ合うアレやコレでございます。どうしても、直上の昭和時代を笑い物(者)にしている様な空気感、また上をイマドキ達がバカにする言動にハイライトを置く様な描き方、核心を言えばそういう風に作られた番組に心地悪さを感じてしまうのですね。

往年の大女優は惚けたような存在でいて、必死にトンチンカンな発言を連発し笑われて、イマドキ達は、自分達が生きる“今”以外の常識を古いといってまた笑う。そんな具合に。「えーwwww」という嘲りの色が強い感情表現は、代表イマドキ達のお決まりでありますね。そして“昭和っぽい”という言葉は、もはや悪い意味や恥ずかしい代名詞で使われるように変化いたしました。

この上世代蔑視の描き方が、イマドキ達の「平成至上主義」を煽っているのではないかと、当事者でありながら常々ココロに悶々とするのですね。元々そういった主義や、目上を軽くみるという性分を持ち合わせている世代であります。昭和歌謡の歌詞や曲が好きと言いますと、必ず「何でそんなもの」という言葉が鼻に掛けた笑いと共に打ち返って参りまして、悲しい哉、“そんなもの”なのですね、イマドキにとっては。

そして、それをテレビが率先して映像化し映し出す事によって、自身の中で見下す事や軽視する事を正当化してしまうのだろうなと、漠然と思い至るのですね。目に見えて影響があるわけではありませんが、何と言いますか、大きなバックをつけたような気の大きさと言いますか、調子に乗ってしまうと言いますか。親の育て方、それもありましょうが、このご時世ですからメディアの影響も深いものになっているのが現実でございます。

何も、過ぎた物事を絶賛するのが良いとか、時のヒトをいつ迄もたてまつれとか、そういう事では微塵もございません。世代の悪い傾向を、影響力ある媒体がこぞって煽ってはダメだろうと、そういうことであります。

さて、今回は少し違った切り口で綴って参りまして、コラム色が一層強い記事になりましたが、いかがでしたでしょうか。イマドキ当事者である筆者の、メディアへの物申しでございました。

文/松永舞香

@DIME編集部

最終更新:9/13(火) 7:40

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