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岡崎慎司も不発。レスターを研究し尽くしたリバプールの戦略勝ち

webスポルティーバ 9/13(火) 14:20配信

「単純に言えば、相手のほうが力があったなと思う」

 レスター・シティの岡崎慎司は、リバプールとのプレミアリーグ第4節をこのように振り返った。4-1でレスターが大敗した試合は、まさに彼の言葉どおりの展開で進んだ。

【写真】名門リバプールの復活に自信を深めるユルゲン・クロップ監督

 ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールは、開幕時から固定している4-3-3でボールを支配。相手ボール時には敵に素早く寄せ、圧力をかけながらレスター陣内へと押し込んだ。なかでも効果的だったのが、リバプールの攻撃。ピッチ幅を存分に広く使いながらサイドで起点をつくり、スピードのあるダニエル・スタリッジ、サイード・マネ、ロベルト・フィルミーノの3トップに合わせることで、チャンスの山を築いた。

 リバプールの先制点も、サイドを起点にして生まれた。左サイドバックでの起用が続いているジェイムズ・ミルナーがタッチライン際から前線にダイアゴナルのパスを入れると、ボールを受けたフィルミーノが鋭い切り返しでDFをかわしてシュート。鮮やかにネットを揺らした。

(1)サイドバックが中盤まで駆け上がり→(2)サイドバックが前線へダイアゴナルのパスを入れ→(3)流動的にポジションを替えるスリートップが中で合わせる。

 こうしたリバプールの攻めに、レスターは手も足も出なかった。センターバックからサイドバックへパスが供給されるため、岡崎やFWジェイミー・バーディーがプレスをかけても捕まえ切れない。しかも、サイドを攻撃の起点にされることから、レスターの最終ラインは横方向に間延びしてしまった。プレス網に引っかからず、最終ラインもスペースを空けてしまうとなれば、レスターの守備は、ほぼ無力化されたといっても過言ではないだろう。

「読まれているな、という感じはしますね。対策されている」と岡崎も語る。レスターのサッカーをくまなく研究してきたのは明らかで、クロップの狙いどおりの勝利であった。

 もっとも、拡張工事を終えた「新アンフィールド」がこの試合でお披露目となり、下手なプレーはできまいと、リバプールのモチベーションがいつになく高かったことも大きい。レスターとの力の差は明らかで、クラウディオ・ラニエリ監督は「リバプールの出来がよかった。勝利にふさわしい」と、素直に完敗を認めた。

 昨年10月に誕生したクロップ政権は在任2季目を迎え、指揮官の思い描くサッカーへと近づいてきた。もちろん、つまらないミスが散見される最終ラインとGK、格下相手に取りこぼす勝負弱さなど、克服すべき課題は少なくない。しかし、走力をベースにしたゲーゲンプレスが浸透し、攻撃陣も流動性の高いアタックが形になってきた。

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最終更新:9/13(火) 16:00

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