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歯科医師が警鐘!インプラントのリスクを理解すること --- 尾藤 克之

アゴラ 9/13(火) 16:30配信

世界に先駆けて超高齢化社会が現実のものになっている日本。誰もが長い人生を「自分らしく生きたい」と願っている。ところが現実はそう簡単ではない。食が豊かになりすぎたことで、罹患リスクは高まり「悩める晩年」が社会全体を巻き込んでいるからである。

今回は、歯科医師であり、米国抗加齢医学会認定医として「米国発、最先端の抗加齢医学を誰よりもやさしく語れる歯科医師」として活動をしている、森永宏喜(以下、森永)氏に「食品と健康」について話を伺った。

■インプラントのリスクも知らなければいけない

高感度CRP、リアルタイムPCR、3DS除菌、いろいろな検査法や治療法などがあり、歯科の治療は日進月歩、次々と素晴らしい治療法が開発されています。ただし、どれだけ治療や技術が進んでも、一度自分の歯を失うとそれを元に戻すことはできない。

「いまはいい義歯があるし、年季が入った自分の歯より丈夫でいいんじゃない?」などと言う人がいるかも知れませんが、どんなに良くできていても、人工のものは人工のもの。天然の歯を超えることはありません。これは、しっかりと頭に入れておかなくてはいけません。」(森永)

ところが、インプラントは人気が高い。芸能人、スポーツ選手などをはじめ、インプラントを装着した人は多い。実際に非常に有効な治療法として確立もされている。

「自分の歯を失ってしまうと、栄養が不足したり、オーラル・フレイルに陥ったりして、いろいろな機能が低下するリスクも高まります。インプラントは『噛む』機能を回復するにはきわめて効果的な人工物といえます。」(森永)

また、森永はインプラント装着後の定期的な清掃や、噛み合わせチェックなど充分なケアが必要と警鐘を鳴らしている。

「自分の歯を失った後に、インプラントで対応できることはたくさんあります。しかし天然の歯よりも周囲の血行が劣ることが原因で、ひとたび感染がおきると急速に進行しがちです。日頃のケアや管理が徹底されていないと、細菌感染によるインプラント周囲炎を起こすリスクが高まります。」(森永)

そして、一旦感染が進んでしまうと、感染部分の除去が天然の歯よりも困難であることから回復が難しいとも述べている。口腔内をしっかり管理して、全身の健康状態にも気を配りながら免疫力を低下させないことが重要である。

■歯磨き、デンタルフロス、定期受診は必須!

歯や口の中を元気に保つことは、色々な病気を防いで健康寿命を延ばすために非常に効果的と言われている。

「歯や口の中を良好に保つことは、生活習慣病や認知症を防ぎ、介護に依存しない幸せなシルバーライフを迎えるための大きなポイントになります。」(森永)

「ポイントは3つです。寝る前のブラッシングで就寝中の細菌の増殖を抑えます。デンタルフロスを使うことで歯間の歯垢をすっきり除去します。さらに定期受診をすることで、異常の早期発見・早期治療はもちろん、適切なアドバイスを受けることができます。」(同)

この3つのポイントを抑えて口の中から健康を目指したいものだ。また「かかりつけ歯科医」をもつことも有効な手段といえよう。

参考書籍
『全ての病気は「口の中」から! 』(さくら舎)(http://amzn.to/2cu83ln)

尾藤克之
コラムニスト

尾藤 克之

最終更新:9/13(火) 16:30

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