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ニッチトップ銘柄に注目!  ガイドワイヤ国内首位の朝日インテック(上)

会社四季報オンライン 9/13(火) 16:21配信

 規模は小さくても卓越した技術力を持ち、世界を舞台に飛躍する「ニッチ・トップ・オンリーワン(NTO)」企業。その魅力に兜町歴40年の清水秀和アナリストが迫る。今回は循環器治療のPTCA(経皮的冠動脈形成術)ガイドワイヤ国内シェアトップで、海外市場でも急成長している朝日インテック <7747> を取り上げる。8月31日に高ROE(自己資本利益率)などの条件をクリアした銘柄で構成されるJPX日経インデックス400にも選定された朝日インテックとは、どのような会社なのか。

 朝日インテックは、「カテーテル(医療用細管)治療」の関連製品であるPTCAガイドワイヤを主力事業とする。詰まりかけた血管を治療する狭心症や心筋梗塞治療のほか、慢性完全閉塞(CTO)など、心臓疾患の治療に欠かせない製品だ。

 たとえば、心臓疾患のカテーテル治療では、まず血管に筒状のガイディングカテーテルを挿入。筒の中にガイドワイヤを通して、動脈硬化や血栓等で狭くなった部分まで到達させる。さらにワイヤを伝って、バルーンカテーテルを治療箇所に送り、ふうせん状のバルーンを膨らませ、内側から血管を押し広げる。数時間にも及ぶたいへんな手術だ。

 当社は元々、自動車やOA機器のプリンタやスキャナーなどに使う金属の直径2ミリ以下のミニワイヤロープを作る会社だった。飛躍への転機は1992年。オリンパス社の内視鏡用ワイヤロープを受注製造したのが医療分野への進出となった。

■ 国内シェア68%のトップ企業

 カテーテル治療の分野は、手先が器用な日本人医師が世界をリードしている。朝日インテックは、現在ではPTCAガイドワイヤの国内シェア68%を握るトップ企業となっている。

 業績も好調だ。2016年6月期は売上高が前期比11.9%増の395億円、純利益が同18.5%増の69億円と、大幅な増収増益で着地した。

 成長の牽引役は、売り上げの約55%を占める海外市場だ。カテーテル治療は日本が先進国だが「対象となる患者は日本よりも海外が圧倒的に多い」(宮田昌彦社長)という。実際、ガイドワイヤなどのメディカル事業の前期売上高は、国内が9.2%増えた一方、海外は15.8%伸び、医療機器世界最大の市場である米国に限れば3割伸びている。

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最終更新:9/14(水) 17:21

会社四季報オンライン

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