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16歳少年を殺害した東松山「カラーギャング」 活動は“烈戦塾”と“モグリ狩り”

デイリー新潮 9/13(火) 16:00配信

 嘘をついたり、電話やメールを無視した――。パシリをやらされていた16歳の少年は、それだけの理由で暴力の対象となり、ついには殺害された。犯人の少年達は如何なる生い立ちを経て「カラーギャング」に属し、どのような掟の元で無軌道な日常を送っていたのか。

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 埼玉県東松山市内を流れる都幾(とき)川の河川敷で井上翼くん(16)の遺体が発見されたのは、8月23日午前8時頃のことだった。殺害容疑で逮捕されたのは、翼くんの遊び仲間だった少年A(16)、少年B(17)、少年C(15)、少年D(14)、少年E(15)の5名。そのうちAとBは、カラーギャング「パズル」のメンバーだった。

 事件で主導的な役割を果たしたBは東松山市立南中学校を卒業した後、定時制高校に進むも中退している。

「Bが本格的にグレだしたのは、中2の終わりか中3の初め頃で、バイクに乗ったり、万引きをしたりしていた。ただし、弟のDの面倒はよく見ていた」

 と語るのは、中学時代のサッカー部仲間である。

「グレたことと、彼の家庭環境は関係があるかもしれない。彼とDには、小学生の弟がいるのですが、お父さんが違うと言っていた。あと、Bはなかなか家に帰りたがらない。お母さんの男から“あんまり早く帰ってくるな”と言われていたみたいです」

 Bの母親の知人によると、

「確かに彼女は何度か離婚している。薬物関係の事件で捕まったこともあると聞いています」

 東松山市立南中学3年のCは一人っ子。

「Cくんのお父さんとお母さんは職を転々としていて、Cくんは小学生の頃から問題児として有名だった。最初は理科室のマッチをくすねてきて帰り道で火をつける、という程度だったのが、どんどん悪童ぶりに拍車がかかり、Cくんの子分以外は彼に近寄らないという感じでした。中学ではバスケ部に入ったけど、すぐに登校しなくなりました」(同級生の父兄)

 5人の中でただ一人川越市在住なのがE。ただし、

「中学2年の時に数カ月だけ東松山に住んでいたことがあり、その時にBやCと知り合った」(友人)

 Eは祖母と兄の3人暮らし。父親が女を作って出奔したため一時期、兄とともに施設に入れられていたが、不憫に思った祖母が引き取ったのだという。

「川越では暴走族のような組織に入っていたが、猫を殺して解剖していることがメンバーにばれて辞めさせられた」(別の友人)

 AはBの中学の同級生で、同じくサッカー部に所属。Bとは別の高校に進んだが、やはり中退している。

「AもBと同様、母親とうまくいっていない、と言っていました。僕が聞いていたのは、一緒に住んでいるのが実の母親ではなく、妹はその連れ子だということ。母親と妹とはほとんど口をきかない、と言っていましたが、お父さんとは仲が良かったみたいです」(先のサッカー部仲間)

 そしてAとBが所属していたのが「パズル」。今年春頃、少年院から出てきたばかりのBがまず入り、Bに誘われてAも入ることになったという「パズル」とは、如何なる組織なのか。

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最終更新:9/14(水) 12:31

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