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尾野真千子に痔は必要だったのか?“遊川和彦ドラマ”にTV専門家がギモン〈週刊朝日〉

dot. 9月15日(木)16時0分配信

 漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏は、「はじめまして、愛しています。」(テレビ朝日系 木曜21:00~)の“地雷”設定について、本当に必要だったのかと疑う。

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 家族とは何か。夫婦とは何か。常に、そこにこだわりを持つ脚本家・遊川和彦。今回のテーマは、「特別養子制度」だ。養父母と認められるためには、「試験養育期間が6カ月以上必要」など、当事者にしか知られていない事情がてんこ盛り。

 ただし、「家政婦のミタ」や「純と愛」の脚本家だけに、絶対埋め込まれてるわけですよ、地雷が。

 虐待されていた5歳の少年(横山歩)との出会いから、養子縁組を決意する夫婦。アル中の母を持つ江口洋介に、世界的指揮者である父親との関係をこじらせているピアニスト・尾野真千子。これだけでも十分こみいった夫婦なのに、面接で持病を聞かれたオノマチいわく「昔からちょっと、痔の方が……」。オノマチ、痔。必要なのか、この設定。後々、痔が重大な展開をもたらすのか? 気になってしょうがない、まさに地雷ならぬ、痔雷。

 少年との関係も、そう簡単にはいかない。養父母の愛を確認するため、大暴れする「試し行動」。一転、養母にくっついて離れない「赤ちゃん返り」。試練の連続に、オノマチの痔も悪化。尻を押さえて、「はうっ」と苦悶するオノマチ。「養子制度」の苦しみを、痔の痛みで表現なの?

 そして、オノマチは、「本物の母親になるために、この子を産むの」と、「産み直し」を決意する。ベッドの上で足をガバッと開き、腹の上に少年を乗せてエア出産。「生まれるーっ! フーッ、フーッ」。枕元では、夫・江口が「がんばれー!」と声援を送る。

 この「産み直し」、実際に試されてる手法らしいけど、「いい子が生まれてくるぞーッ」という江口の絶叫に、もう笑いが止まらない。ちゃんと大人に合わせて生まれてきてあげる少年、えらい。てか、オノマチの痔は大丈夫なの? すっかり忘れられてるよ、痔!

 ちなみに、少年の実の母親役は、志田未来。遊川作品「女王の教室」では、小学6年生の児童役。天海祐希演じる鬼教師におびえて、学校でおもらししちゃうシーンが衝撃的だった。痔だの、おもらしだの、これ、確信的な嫌がらせ? 女優や子役のプライドを、まず木っ端微塵に打ち砕き、そこから湧きあがるリアルな感情を見たいのか。それとも、単なる趣味なのか。でも、もういっぺん言わせてほしい。ほんとにドラマに必要だったのか、痔。

※週刊朝日 2016年9月23日号

最終更新:9月15日(木)16時0分

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