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楽天・藤田一也選手、正田樹投手の一言。次に向かって。お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記〈26〉

BEST TIMES 2016/9/14(水) 16:15配信

■先発をしてわかったこと

 はじめて先発のマウンドに立たせてもらってから2週間あまり。ちょうどあの日以降の10試合で、チームは4勝6敗と負け越してしまった。毎日のように移動となる真夏のなかの9連戦終了明けということもあって、きつい時期。前期、後期の完全優勝を目指すチームにとっていまが正念場だ。
 あの先発の日以降、マウンドに立てていない僕は、チームへ貢献できていなくて悔しい。

 前回にも書いたけれど、あの日僕は初めて愛媛マンダリンパイレーツというチームの一員になれた気がした。

 2月22日にチームに合流して6カ月。それまでも、僕は僕にできることをしようと考えていたし、自分のレベルを少しでも上げられるようやってきた。けれど、実際の試合でチームの勝利に貢献できるほどの活躍はできなかった。

 ここはプロの世界。

 意識も、技術も高いレベルで野球をしている人たちにそう簡単に追いつけるわけがない。

 もちろん、その感覚はいまなお、強く僕の心のなかにある。ただ、あの日の先発で少しだけ、チームに貢献できたと思った。ベンチで声を出したり、チームメイトを鼓舞したりすることもひとつの貢献かもしれないけれど、本当の野球、グラウンドで役に立てたかな、と思ったのだ。

■掛けてもらえた声に勇気付けられる

 実際、あの後のリアクションは自分の予想をはるかに上回るものだった。
 チームメイトの正田ちゃん(正田樹/元ファイターズほか)は、ずっと褒めてくれる。

「あのピッチングは本当にすごかったですよ! ノーヒットですもん!!」

 あまりに褒めてくれるので、ちょっとイジられてる気もした(笑)。でもそうやって言い続けてくれることは自信にもなるし、ありがたい。NPBの選手からもメッセージをもらった。東北楽天ゴールデンイーグルスの藤田一也選手だ。実は僕のグローブは藤田選手がプレゼントしてくれたものだ。縁があって知り合い、僕の動向を気に掛けてくれていて、先発登板のあとには「ナイスピッチングでした、すごいです!」と連絡までくれた。ありがたい限りだ。

 ほかにもファンの方から声を掛けてもらえたのは本当にうれしかった。初登板したときも書いたように、最初のころ、なにより気になったのが愛媛マンダリンパイレーツのファンの方たちの思いだった。勝利を願って真剣に応援しているチームに、僕のような40歳の実力未知数の選手が来る。どう思われているだろうと不安だった。その不安は、初登板の際、名前がアナウンスされた瞬間に、大きな拍手をもらったことで吹き飛んだのだけれど、それでもなかなかチームの勝利に貢献できていないことが気がかりだった。

 5回まで投げることはできなかったけれど、無失点と試合をつくり勝利に貢献できたことで、その荷が少し降りた。そして、「こないだはナイスピッチング! 次は5回を投げきれるといいですね!」とか、「希望を与えてくれるピッチングでした! 中年の星なのでこれからも頑張って下さい!」と言ってもらえたことで、勇気をもらえた。

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最終更新:2016/9/14(水) 16:15

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