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EXILEがオタクを殴り倒した夏――興行収入だけでは測れない!映画『HiGH&LOW』ムーブメントに迫る

サイゾー 9/14(水) 17:00配信

『シン・ゴジラ』に『君の名は。』と、メガヒットに恵まれた今夏の邦画界。その2作に興行収入こそ及ばないが、局地的にヒットしているある大作をご存じだろうか。そう、『HiGH&LOW THE MOVIE』のことだ。

【映画ライター座談会/前編】『HiGH&LOW』は〈国産の海外映画〉である。

 このタイトルを聞いて、「あぁ、EXILEがなんかいっぱい出てる映画でしょ」と言う人も多いだろう。確かにそうだ。EXILE本体から三代目 J Soul Brothers、GENERATIONSにTHE RAMPAGE、劇団EXILE、そしてE-girlsまで、LDHに所属する面々が大挙して出演する、LDH製作の映画である。だが待ってほしい。本作は、それだけで片付けてしまうにはあまりに惜しい魅力を持っているのだ。

 7月16日に公開された本作は、現在のところ興行収入は16億円程度と予想されている。公開から9日間で観客動員は76万9054人、興行収入は約10億1849万円と報じられた。この数字には、カラクリがある。公開初日から3日間、200回にわたってLDHメンバーによる舞台挨拶全国行脚が行われたのだ。これは事前にどこの劇場に誰が来るかは発表されておらず、ファンは人によっては複数の劇場をハシゴしたとされる。こうした“ドーピング”によって、興行収入の数字を伸ばしたことは間違いない。ただし、ここで注目したいのはその後の動きである。

 本作は本来であれば、8月の下旬頃に上映を終了する予定の劇場が大半だった。それがジワジワと延ばされ、現時点では都内であれば9月23日まで観ることができる(新宿ピカデリーほか)。あまつさえ、9月14日・15日には全国各地の劇場で「応援上映」が行われる予定になっている。

 従来のLDHファンの支持だけでは、こうしたロングヒットには繋がらなかったはずだ。そもそも「応援上映」とは『KING OF PRISM by PrettyRhythm』や『劇場版ガールズ&パンツァー』など、オタク向けコンテンツの中で誕生した文化である。『HiGH&LOW』に、一体何が起きたのか?

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最終更新:9/14(水) 17:00

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