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「夏目三久アナ妊娠」が誤報でもマスコミは責任を問われない? スクープ記事と名誉毀損の関係とは

オトナンサー 9/14(水) 10:00配信

 一部スポーツ紙が8月末に報じたフリーアナウンサー・夏目三久さんとタレント・有吉弘行さんの「熱愛&妊娠」。2人は報道を全面否定していますが、真偽をめぐって情報は錯綜しています。

 ツイッターなどSNS上には「今すぐ結婚すべき」「とにかくおめでとう」といった声が見られますが、夏目さんの所属事務所が「法的措置を検討中」とも報じられています。

 夏目さんは「コンドーム写真流出事件」をきっかけに日本テレビを退社後、フリーに。有吉さんも猿岩石時代に低迷期を経験しており、逆境から這い上がった2人にとってネガティブなイメージはどうしても避けたいはずです。

 芸能人のスクープ記事やスキャンダルといえば「名誉毀損」。今回はその基準について専門家と一緒に考えます。

民事上の損害賠償請求が「現実的対応」

 弁護士の藤原家康さんは「報道が誤報であればマスコミが責任を問われる可能性はあります」と話します。その場合の現実的対応としては、名誉棄損に基づく民事上の損害賠償請求が考えられ、刑事上の名誉毀損罪に問われる可能性は「まずない」といいます。

 藤原さんによると、民事上の名誉毀損行為は「事実を摘示(てきじ)するなどしてその人の社会的評価を下げること」。藤原さんは、「夏目さんは清廉に報道という堅い仕事に携わっており、今回の『熱愛&妊娠』報道は仕事に悪影響を及ぼし得る事実であることから、名誉毀損になり得ます」と話します。

 また有吉さんにとっても、夏目さんを妊娠させる行為は今後の自身の芸能活動に支障をきたす可能性があるため、やはり名誉毀損になり得るそうです。

「公益目的」などを満たせば責任は問われない

 ただし名誉毀損行為であっても、以下のすべてが満たされる場合はその責任を問われません。

・公共の利害に関する事実であるとき
・もっぱら公益目的を図るものであるとき
・真実性の証明があったとき

 藤原さんによると、今回のケースでは「公共の利害」「公益目的」の2つは満たされる可能性があるそう。3番目の「真実性」についても、「仮に誤報であったとしても、報道がなされた時点で熱愛と妊娠を真実と信じたことについて『相当の理由』がある場合には満たされる」といいます。

 藤原さんはこの「相当の理由」について、「取材の結果によって決まることが多いようです」と指摘します。

 つまり、スポーツ紙の報道が「公共の利害に関する事実」で、「公益目的を図るもの」であり、なおかつ「相当の理由」に基づくものであれば、名誉毀損の責任はないと言えることになるようです。

オトナンサー編集部

最終更新:9/14(水) 12:36

オトナンサー

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