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自分としっかり向き合うために。女子大生社長の「びっしり」ノート

PHP Online 衆知(THE21) 9/14(水) 12:20配信

1冊のノートと長くつきあう

 中学3年生で起業して話題になり、現在は慶應義塾大学で学びながら〔株〕AMFを率いる椎木里佳氏。デジタルツールより紙とペンのほうが「断然しっくりくる」という椎木氏のノート術は、1冊とじっくりつきあう、ユニークなスタイルだ。

ノートに書くのは悩んでいるときだけ

 椎木氏愛用のノートは、中学3年生で起業して間もない頃から使っているもの。主な用途は、思考の整理をするための不定期の「日記」だという。

「そのときに思っていることをバーッと書きます。読み返して、『ここが変われていない』『ここは変わった』……と振り返ったりもしますね。それが自分を見つめ直す機会になります。
 だから、基本的には悩んでいるときしか書きません。最近は日記を書いていないので、たぶんうまくいっているんじゃないかと思います。ひさびさに読み返すと、『1年前の今頃はこんな”中二病”なことを言ってたのか』と。ちょっと、これを見られたら……ヤバいですね(笑)」

 一見して驚かされるのは、どのページも細かい字でびっしりと埋められていること。

「それはけっこうこだわりですね。長くつきあいたいからムダなくびっしり書くんです。でも、筆記用具や色分けにはまったく興味がありません。
 もともとはどこかでもらったノートで、起業の準備を始めたころから使っています。紙がもったいないので、一番下の行までびっしり書きますね。色分けしたり、図を入れたりはせずに、ボールペンで書きます。日記だけでなく、人と会って話したときのメモなどもゴチャゴチャに書いてあるので、「意味がわからない」と言われることもあります。ノートが整理整頓されている方は、頭も整理されているんでしょうね。本当はそういう大人になりたいです(笑)。

細かいタスクを書かない理由とは?

 ノートが「思考の整理」用だとすると、情報の記録はどうしているのだろうか。

「授業中にパッと思いついたアイデアは、そこらへんにある紙に書きます。小テストの紙の裏とか(笑)。書いたメモは、なくす前に写真を撮っておきます」

 さらに「他にも中学生の頃から使っているノートがあります」と紹介してくれたのが、「やることノート(ビジネス用とプライベート用)」だ。

「ビジネス用のほうは、最初に『起業する』と書いてあります。他には『本を出す』とか『オフィスを持つ』とか。実現して、ピッと線で消す瞬間が好きです」

 プロジェクト級の「やること」だけを書き、細かいタスクを書かないのは、実現したときに線で消す達成感を大事にしたいからだという。
 メインのノートも「やることノート」も、書く事柄を厳選しているだけに、1冊のノートとつきあう時間が長くなる。

「どんどんページを使ってしまいたくはないですね。だから、ちょっとしたことならノートを使わずに手近な紙ですませるのかもしれません。ノートを人生の伴走者として大切に使っている感じです」

取材・構成:川端隆人、『THE21』2016年8月号より

最終更新:9/14(水) 12:20

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