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【東松山16歳殺害】殺害の理由は“電話を無視したから” 犯人の元彼女が見ていた一部始終

デイリー新潮 9/14(水) 16:00配信

 8月23日深夜、埼玉県東松山市にある「五領町近隣公園」――。2人の少年と1人の少女が、いつになく深刻そうな表情で会話を交わしていた。

 市内を流れる都幾(とき)川の河川敷で井上翼くん(16)の遺体が発見されたのは、その日の午前8時頃。翼くんを殺害したとの容疑で遊び仲間(「関係図」参照)の少年A(16)、少年B(17)、少年C(15)、少年D(14)、少年E(15)が相次いで逮捕されたのは25日から26日にかけてのことだったが、先の五領町近隣公園にいたのは、出頭直前の少年A。もう1人の少年はAが所属しているカラーギャング「パズル」のリーダー、少女はAの元彼女であった。

「Aから“話がある”と電話が来て、リーダーも含めて話をすることになった」

 と話すAの元彼女によれば、彼は涙を流しながら、河川敷で何が起こったのかについて告白したという。

 その内容はこうだ。

〈最初は俺、B、Cの3人で遊んでいた。Bが「タイマンだ」と言って翼を呼び出した。そこで、Cがやり過ぎてしまって、翼は白目をむいて、痙攣を起こした。Bは「家からタバコと携帯を持ってきてくれ」と言ってDとEを呼びだし、着いたら、「お前らも見たから共犯だ。1発ずつやれ」と命令した。翼は死にそうになっていて、Bは俺に向かって「後始末をしろ」と言った。だから、翼の顔を川の水につけた。息ができないように。その後、怖くなって、皆で逃げたんだ〉

 Aの元彼女が言う。

「私はAと会う前、Dとも電話で話していて、Dも同じような内容の話をしていた。Aとの話が終わった後、Aのお父さんに公園に来てもらった。お父さんは私に“Aがこんなことをして申し訳ない”と謝っていた」

■“本当のことを話したら…”

 Aが父親に連れられて出頭したのは翌24日午前1時45分、逮捕されたのは25日である。Aは当初、捜査員に対して「(翼くんを)1人で殺害した」と嘘をついていたが、それには理由がある。

「AはBから脅されている、と言っていた。“本当のことを話したら、お前の家族がどうなるか、分かってるんだろうな”と」

 Aの元彼女はそう語る。

「Aは“いずれにせよ、俺が手を下したことには間違いない”と言って、自分1人で責任を取ろうとしていた。私とリーダーは“正直に話したほうがいい”とAに言っていた。リーダーは、こういうケースで捕まったら出てくるのに何年くらいかかる、といったことをAに教えていた」

 元彼女とリーダーの説得にもかかわらず、当初、警察で嘘の供述をしたのだからBの脅しがよほど恐ろしかったのだろう。が、警察相手にいつまでも嘘が通用するはずもなく、Aはあっけなく“落ちた”。取調べ中にAが名前を明かした4人が一斉に逮捕されたのは、26日だった。

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最終更新:9/14(水) 16:00

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