ここから本文です

テレビの内容が理解できない、オシャレをしなくなる…「若年性認知症」のチェックポイントと予防法

デイリー新潮 9/14(水) 15:00配信

 働き盛りのある日、記憶の中に開いた穴が日に日に広がり、幼児でさえ楽にこなすことができなくなる。若年性認知症になるなど想像するだに恐怖だが、予防法も、なってしまった場合の対処法もなくはない。知ると知らぬとで大違いのチェックリストをお届けする。

 ***

 新田佐智子さん(62)の夫、浩之さん(63)=共に仮名=の場合、進行はあまり早くない。

「電気設備の技術者だった夫は55歳のとき、職場でパソコン操作があやふやになり、書類作成にも手間取って、マンションの管理組合の会議でも話がわからなくなった。その後、対人関係を理由に会社を辞めましたが、病気の影響があったのかもしれません。工業設備の会社に移ると、スマホの操作がわからなくなり、本人も“おかしい”と言い出し、近所の脳神経科でMRIや、長谷川式簡易知能評価スケールという診断テストを受け、アルツハイマー型認知症の疑いがあると診断されました。“まさか”という思いでしたよ」

 当初、薬は処方されず、

「61歳のときからレミニール4ミリグラムを1日2回飲むことになり、昨年からはその倍を服用しています。仕事は昨年1月末に辞めました。最後はエアコンの点検をしていましたが、同じチームの人に助けてもらうことが増え、耐えられなくなったようです。ただ、仕事を辞めてストレスから解放されたようで、病状が進んでいません。視野が狭まって左端のおかずに気づかないし、お風呂から出ると一度脱いだ下着をまた着てしまう。マンションの敷地内でも迷ったりしますが、コミュニケーションは取れます」

■再三、うつ病と診断され

 桐原恵美さん(63)の夫の忠敏さん(66)=共に仮名=も進行が遅いが、最初はうつ病と診断されたという。

「主人は記憶力がよかったのに、59歳のとき、ちょっとしたことを忘れるようになった。決定的だったのは、娘の誕生日に外食したのを、数日後に忘れていたことです。個人病院の脳神経外科に診てもらうと“うつ”だと。大病院でも“うつ病”と診断されて、うつ病の治療を始めました。ただ、その病院に“認知症の疑いがある”と言う先生もいたので、大学病院で診てもらい、健忘型軽度認知障害・早発性アルツハイマー病の疑いと診断されました」

 その後の判断が早い。

「フィルムの製造販売会社で業務に精通していた主人でしたが、すぐに辞表を提出し、私が販売員の仕事をして、主人には洗濯や洗い物など家のことを任せるようになりました。外に出たほうがいいと思い、認知症患者向け施設などで脳トレやフィットネスをしていますが、その日の予定や持ち物をすぐに忘れるので、毎日、予定を書いた紙を机の上に置いておきます。一緒に外出していて主人だけ帰宅してしまったり、駅で行方不明になって反対方向の電車に乗っていたり、ということはあります。万一のときのために、お隣さんに家の鍵を渡し、GPSつきのスマホも持たせていますが、幸い、最初に症状が出たときからあまり変わっていません」

1/2ページ

最終更新:9/14(水) 15:00

デイリー新潮

記事提供社からのご案内(外部サイト)

デイリー新潮

新潮社

「週刊新潮」毎週木曜日発売
「新潮45」毎月18日発売

「デイリー新潮」は「週刊新潮」と「新潮45」の記事を配信する総合ニュースサイトです。

なぜ今? 首相主導の働き方改革