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衣装代と交通費でギャラはほぼ消えていく...フリーアナウンサーの悲惨なマネー事情

東京カレンダー 9/14(水) 5:20配信

女子アナ。

この響きに、人は夢と憧れを抱く。

美人で知的な高嶺の花というイメージが強く、女性はテレビに映る華やかな仕事に憧れ、そして男性はその一歩奥ゆかしい女性像に憧れる。

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近年では所謂フリーと言われる、局に属さずに活動するフリーアナウンサーが増加している。そんなフリーアナウンサーを、この連載では紹介してきた。

これまでに親友にレギュラー番組を奪われた地方局出身の理香、女子大生という冠が外れると共に仕事を失ったお天気お姉さんの美奈、以前降板させられたワガママ局アナへの復讐に燃える智子、後輩の嫌がらせで局を去り、パティシエになった絵美、アナウンサー試験でコネ組に負けた梨花など、いずれも華やかとは言えない現実を垣間見てきた。

今週は?

<今週のフリーアナウンサー>

名前:玲奈
年齢:27歳
前のステータス:地方局アナウンサー(福岡県)
出身大学:お茶の水女子大学
年収:約100万円
趣味:地方局出身のフリーアナウンサーの動向調べ

ギャラは全て衣装代に消えてしまうフリーアナウンサー

「分かりました、来週のロケは茅ヶ崎ですね。」

電話を切った後、玲奈は直ぐに現場までの行き方を乗り換えアプリでチェックし、交通費がいくらかかるのかを計算する。今回は、ちゃんとロケバスが付いてくれるのだろうか...

「今回のテーマは、何となく明るくてリゾートっぽい感じだから衣装もそんな感じでお願いしますね。」

ディレクターのざっくりとした衣装リクエストを思い出し、溜息をつく。

玲奈の私服はシックな物が多い。リゾートっぽい洋服は持ち合わせが無いので、買いに行かなければならない。下手に安っぽい物を着る訳にも行かないし、ある程度のレベルの物を求められているのは重々承知済みだ。

今回も結局、お金が掛かるなぁ...

もう一度、大きな溜息がこぼれた。仕事の依頼を頂けるのは嬉しいが、所詮売れていないフリーアナウンサーに衣装提供のオファーなど来ない。勿論、専属のヘアメイクさんが付くはずも無い。衣装もヘアもメイクも、基本的に全部で行い、揃えなければならない。


番組には出たいが、出る度にお金が減っていく。フリーアナウンサーの過酷な現実に、日々玲奈は向き合っている。

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最終更新:9/14(水) 5:20

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北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。