ここから本文です

古巣カープに続け! 前田健太がドジャースで狙う「世界一の座」〈dot.〉

dot. 9月15日(木)17時0分配信

「良い緊張感の中でできています。特に1年目でそういう中で投げられているのはすごく幸せなこと。優勝できればこの緊張感が良い緊張感に変わると思うので、最後に良かったなと思えるように残りを頑張りたい」

 9月13日、ヤンキースタジアムのブルペンでの投球練習を終えた後、ドジャースの前田健太はいつも通りの爽やかな口調でそう語った。

 14日のヤンキース戦を終えた時点で、ドジャースは81勝63敗。地区2位のジャイアンツに4ゲーム差をつけ、地区優勝、プレーオフ進出を有力なものにしている。このままいけば、前田もメジャー1年目にしてポストシーズンのマウンドに立つ可能性はかなり高い。

 そんなドジャースも、すべてが順調にきたわけではない。シーズンを通じて故障者が続出し、特に前半戦終了間際には大エースのクレイトン・カーショーが故障者リスト入り。その時点で11勝2敗、防御率1.79と完璧だった最強左腕を失い、暗雲が漂った。

 しかし、カーショーが不在だった2カ月半の間、ドジャースは37勝24敗と大健闘。現時点で好位置にいることができるのは、チーム全体の頑張りがあったからこそだった。

「逆境を乗り越えることで評価は得られる。多くの故障者が出る中、それでも良い結果を出したことで、私たちはそんな言葉の意味がよく理解できたと思う」

 デイブ・ロバーツ監督はそう目を細めたが、実際に厳しい状況で投手陣では20歳のフリオ・ウリアス、26歳のロス・ストリップリングといった若手が台頭して急場をしのいできた。そして何より、28歳のオールドルーキー、前田のここまでの働きは素晴らしかった。

 ロサンゼルス出身ゆえにドジャースに精通し、現在はテレビ局「NY1」でスポーツレポーターを務めるザック・タワタリ氏はこう分析する。

「前田はドジャースのファン、関係者が考えていたよりも良いピッチャーだった。制球が優れているだけではなく、自分の持ち球を最大限に生かす方法を知っている。それゆえに、飛び抜けた威力の決め球がなくとも、安定して良い内容のピッチングができる。似ている投手?黒田博樹に共通点が多いと思うよ。かつての黒田同様、今季の前田も過小評価されているくらいだ」

 ここまでの前田は28試合を投げて14勝9敗、防御率3.28という堂々たる成績を残してきた。先発数、投球回数はルーキーの中で1位。7月23日以降全ての先発機会で自責点3以内に抑えている。

1/2ページ

最終更新:9月15日(木)17時0分

dot.

記事提供社からのご案内(外部サイト)

dot.(ドット)

朝日新聞出版

「AERA」毎週月曜発売
「週刊朝日」毎週火曜発売

「dot.(ドット)」ではAERA、週刊朝日
アサヒカメラの記事や、dot.独自取材の
芸能記事などを読むことができます。さらに
アサヒパソコンのオンライン版もあります!