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“アプリ中毒”にはワケがある ねらわれるアナタの「無意識」〈AERA〉

dot. 9月18日(日)7時0分配信

 どうやってユーザーのスマホ画面で勝ち残るか。アプリ開発者たちは、ユーザーの「なんとなく」を誘うためにしのぎを削る。

 着地点を探して、親指はゆらゆらとスマホの画面上を漂う。メールや通話など明確な目的がある場合のほうが少ないかもしれない。右フリック、左フリック、右フリック。数秒画面上を漂ったのち、着地するのはいつも決まって同じアプリ。フェイスブックにツイッター、インスタグラム、LINE……。ひとつアプリを閉じれば、また親指の旅が始まる。ほとんど無意識のうちに。そんな“スマホ中毒”は決して私だけではないだろう。

 こちらが「なんとなく開いている」つもりでも、アプリを作る開発者にしてみれば、「なんとなく開かせる」ために日夜、あの手この手を講じている。

「ゲームやSNSアプリのほかに、近年では企業がCRM(顧客管理)の観点で展開するアプリが増えてきています。特に若年層は、スマホに接する時間が圧倒的に長い。お客さんとの接点を作るためには、アプリをチャネルとして押さえなければいけない時代になりました」

●画面上の“陣取り合戦”

 インターネット広告会社オプトのマーケティングコンサル部部長、伴大二郎さんが説明する。

「さながら陣取り合戦です。まずはインストールしてもらうための努力が必要。次に、アンインストールされないための努力。マネタイズできるかどうかは、さらに先の話です」

 MMD研究所の調査(2015年)によれば、スマホを所有する15歳以上60歳未満の男女がインストールしているアプリの数は平均22個。さらに、ニールセンの調査(14年)によれば、月に10回以上利用するアプリの数は9個とされている。第1関門の陣取り合戦に勝てるアプリが22個、そこからレギュラー争いに勝ち“スタメン”になれるのがたった9個、というわけだ。200万以上あるアプリの中から、だ。

「アプリを開いて30秒から1分。ここでストレスを感じさせないことと、アッと驚かせる体験をさせられるかが勝負です」

 そう話すのは、音楽配信サービスAWAの取締役・小野哲太郎さんだ。サイバーエージェントとエイベックス・デジタルが共同出資している事業で、ダウンロード数は900万を超える。

「AWAは音楽を聴く場所です。まずは再生ボタンを押してから音楽が流れ始めるまでのスピードに徹底的にこだわりました」

 さらに、シークと呼ばれる、指でなぞって早送りさせ、指定の地点まで一気に移動する動作へのレスポンス。いずれも0コンマ何秒という世界の話だ。その僅かな時間を縮めるために、開発者たちは技術を集結させる。

 AWAは何度か利用していたが、そんな工夫があったとは。

「まったく気づきませんでした。すみません」

 と言うと、小野さんは、

「いいんです、それで。気づかないことが大事なんです。気になったら、そこでストレスを感じたということですから」

 さらにこんな気遣いもある。

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最終更新:9月18日(日)7時0分

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