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錦織圭、なぜシングルスから外れる? “国別対抗”デビス杯で求められる日本テニス界の「成長」〈dot.〉

dot. 9月15日(木)18時0分配信

 テニスの国別対抗団体戦デビスカップ(デ杯)のワールドグループ・プレーオフ、日本対ウクライナ戦が、9月16日から3日間にわたり大阪市靭テニスセンターで開催される。

 今回のウクライナ戦は、ワールドグループ残留を懸けた一戦。デ杯は、欧州/アフリカや北中米、そしてアジア/オセアニアの各地域による「ゾーングループ」と、それら地域戦を勝ち上がった16カ国による「ワールドグループ」により構成される。つまりはワールドグループこそが世界最強国を決するステージ。日本は今年ワールドグループを戦っていたが、1回戦でイギリスに敗れたため、プレーオフ(入れ替え戦)に臨むことになった。来年もワールドグループに残留できるか、あるいはゾーングループからやり直すのか、その命運を決める一戦となる。

 対戦フォーマットは、各国4選手によるシングルス計4試合、ダブルス1試合の総計5試合で競われ、先に3勝をもぎ取った方が勝利国となる。今回の日本代表はシングルスランキング上位の4選手で構成され、上から錦織圭(5位)、ダニエル太郎(88位)、西岡良仁(96位)、杉田祐一(98位)。対するウクライナは、50位のイリヤ・マルチェンコと105位のセルジー・スタホフスキーが2枚看板。残りの2人は321位のアルテム・スミルノフと657位のダニロ・カレニチェンコという、ランキング的にも実績としても他と大きく差がついているが、ウクライナはスミルノフをシングルスに、単複両面で最も実績豊富なスタホフスキーをあえてダブルスに起用してきた。

 そのような相手の布陣や、全米オープンでベスト4まで勝ち進んだ錦織の体調面、さらには日本チームの将来性など、様々な条件を勘案してのことだろう。開幕前日の9月15日に日本陣営が発表したオーダーは、シングルスが23歳のダニエルと20歳の西岡という若い2人、そしてダブルスには錦織/杉田の“兄貴分”2選手を配する、過去にないフレッシュな構成となった。

 これまで代表に選ばれながらもダブルス起用の多かった若い西岡にとって、今回シングルスの選手として日本代表に抜擢されたことは、モチベーション上でも経験的にも、とてつもなく大きな意味を持つだろう。錦織は以前「デビスカップは、自分ひとりのことではない。勝った時に得るものは物凄く大きい」と自身の経験を踏まえて語ったが、西岡にしてみればその“デ杯でしか手にできないもの”をつかむ、千載一遇のチャンスである。

 一人の突出したスター選手の出現により国そのものがデ杯で上位進出を果たし、他の選手たちもデ杯の高次元のステージで踏んだ経験を元に急成長する現象は、テニス界では見慣れた光景である。

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最終更新:9月15日(木)20時38分

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