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人生はいつも自分の思い通りにいくとは限らない 世界最高齢モデルの生き方(3)<世界最高齢モデルの美の秘密>

幻冬舎plus 9月15日(木)6時0分配信

ダフネ セルフ

 世界最高齢、88歳のモデルであるダフネ・セルフさんを知っていますか?  最愛の夫の死後、70歳でファッション誌「VOGUE」に復帰し、一流ブランドのランウェイで今も活躍されています。シワもシミもあるけれど、20代の頃より楽しいと語るダフネさんの新刊『人はいくつになっても、美しい』より、ありのままの自分を愛するための言葉をお届けします。

人生はいつも自分の思い通りにいくとは限らない

 私は、モデルの仕事で大切なのは、楽観的でいることだと思っています。カメラの前に立つまで何が起こるかわからない、それがモデルの世界です。

 ひょっとすると、明日には地球の裏側でロケをしているかもしれないし、何事もなかったように家で暇を持て余しているかもしれない。

 土壇場で仕事がキャンセルになることも、予算の関係でまったく違う段取りになることも、そんなの日常茶飯事です。

 ちょっとくらい面の皮が厚いほうが、この世界ではいい。私はそう思って、ここまでやってきました。

 オーディションに落ち続けることもあるし、やっとの思いでつかんだ仕事が、一瞬にしてなくなることもある。いちいち落ち込んでいたら、とても務まりません。

 実際私も、「顔が気に入らない」の一言で、いくらがんばっても仕事を断り続けられた時期がありました。子どもを産んだあと、モデルに復帰しようとしたときの話です。

 当時脚光を浴びていたのは、ミニスカートブームの火付け役であるツイッギーやジーン・シュリンプトンで、私は彼女たちのように、中性的な魅力は持ち合わせていなかったからです。

 でも、それは別に私が悪いわけじゃない。
 歳を取りすぎていると言われても、顔が時代遅れだと言われても、私はめげませんでした。

 だって、別に私という人間を否定されたわけじゃありませんから。
 要は、相手のニーズに自分がマッチしなかっただけ。さっさと忘れて次へ進もう!  そう思っていました。

 人生は決して自分の思い通りにいくものではないと、私はこの仕事から学びました。でもだからといって、落ち込むことはないのです。

 だからこそ、私たちは強くなれるんですもの。
 それに、自分の力が及ばないことをくよくよ悩んでも、いいことは一つもありません。
 物事を真剣に受け止めすぎない鈍感さ。そんないい意味での楽観主義は、きっとモデルの仕事だけでなく、いろんな場面で自分を救ってくれると思うのです。


■ダフネ セルフ
1928年生まれ。イギリス在住の現役ファッションモデル。最愛の夫の死後、70歳でモデル業に復帰する。2104年、世界最高齢のスーパーモデルとして、ギネスブックに認定された。名だたる一流ブランドのランウェイモデルやファッション誌のカバーモデルとして、現在も活躍中。

最終更新:9月15日(木)6時0分

幻冬舎plus