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世論調査が示す民進自滅と自民独走 --- 中村 仁

アゴラ 9月15日(木)7時10分配信

蓮舫問題で激痛が走ろう

新聞に掲載された世論調査結果には驚きました。党大会(民進党)の時期は話題が増え、その党の支持率が上がるのが普通なのに、逆でした。安倍政権に対する内閣支持率が62%(8月は54%)に、自民党支持率も46%(同39%)に急上昇しました。支持政党なし(無党派層)が31%(同38%)に減って自民党に回った計算になります。これは読売新聞の調査で、8月の日経調査でも、内閣支持率は62%という高水準でした。自民独走が独裁政治にならないか心配です。

代表選で蓮舫、前原、玉木氏の街頭演説の様子などをメディアは、ほどよく報道しているのに、民進党は8月と同じ8%と動いていません。3人に対する支持率は蓮舫47%、前原31%、玉木5%ですから、蓮舫氏はよほど人気があるのですね。そのことが今後、民進党の致命傷になりはしないでしょうか。

蓮舫氏の二重国籍疑惑、経歴詐称問題は大手紙ほど感度が鈍く、目立つ報道をしていませんから、その影響は大きくなさそうです。代表が予想通り蓮舫氏に決まると、国会では各党は国籍問題で蓮舫氏を追及しようと待ち構えていますから、どこまで支持率が落ちるのか。蓮舫氏を候補からはずすには時間切れですし、執行部にはそういう問題意識はなさそうです。

国籍の重みを軽々しく考えた

二重国籍者は国内に4、50万人はいるとの指摘が聞かれます。一般国民が二重国籍であるのと、野党第一党の党首、つまり首相を目指す政治家が二重国籍であるのとは、まったく問題の重みは違うでしょう。テロ、難民、移民で国籍問題は特に欧米では重大性を帯び、厳重にチェックするようになっています。さらに諸外国と外交交渉に臨む政治家は、「自分は明確に日本人であり、日本の国益に立って交渉する」が基本の基本でしょう。

蓮舫氏は中国籍(台湾籍)離脱の再手続きをしたそうです。「離脱の手続きは過去にしている。(騒がれるので)念のため、再手続きをした」というのです。これで二重国籍疑惑は解消したとしても、これまで二重国籍状態だったことはないのか、公表した国籍が二転三転しているのは経歴詐称(公務員法違反)ではないか、インタビューで「生まれたときから日本人だ」といってみたり、「中国国籍だ」といってみたり、発言を信頼できないではないか。これからまだまだ山がありますね。

民進党に期待を寄せる人は、自民1強政権は好ましいことではなく、早くまともな対抗政党になってほしいと願っているはずです。歯止めをかける政党がないと、間違った政策選択をしても、阻止できません。代表選というせっかくのチャンスがきたのに、国会質疑の餌食になりかねない人物を選んでしまうことに後悔することはないでしょうか。

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最終更新:9月15日(木)7時10分

アゴラ

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