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レジリエンス

コーチ・エィ 9/15(木) 18:40配信

人は、ある役割を担うに際し、多くの場合、「どこまで引き受けるのか」を、無意識に決めています。

このコラムを読んでくださっている方の多くは、管理職以上の役職に就かれていると思います。みなさんが、はじめて管理職に登用されたとき、自分の役割として「どこまでを引き受けよう」と決めていたでしょうか?

「部下との定期的な面談」「グループの代表としてお客様に接すること」「部下の通期の評価」...。こうしたことは、当然、多くの方が、役割として引き受けられたと思います。

では、「他部門から理不尽な圧力をかけられたときに、圧力から部下を守ること」「部下同士の確執の解決」「朝令暮改の役員指示の部下への伝達」といった「やっかいなこと」については、どの位引き受けると決めていたでしょうか?

ある社長の覚悟

「役割」に何を期待するか、昨今では多くの企業が言語化するようになりました。部長の役割はこう、執行役員の役割はこう...、と。

しかし現実には、「表面的」な言葉では表現されない「やっかいなこと」が、役割に付随してきます。つまり、「どの程度までのやっかいさ」を最初から引き受けているかによって、リーダーの「やっかい対応力」に差が生じます。

先日、コンプライアンス問題で揺れる、ある企業の社長とお話をする機会がありました。コンプライアンス問題の発覚後、前任の社長は責任を取って退任。新社長は、就任するやいなや、マスコミの激しい追及にさらされました。

さぞかしお疲れだろうと思っていると、疲労感など全くにじませない凛とした顔つきをされている。静かで覚悟の決まった表情。同時期に副社長に就任した方は、わずか半年で身体を壊し、退任を余儀なくされました。

しかし、副社長よりもずっと厳しいマスコミの糾弾を受けている社長は、精悍な目つきで私の目の前に座られている。思わず、あまりにシンプルな質問が口をつきました。

 「大変じゃないですか?」

真っ直ぐな目で私を捉え、そして答えて下さいました。

「社長就任を内示されたときに、想定しましたから。社長とは、そういうことを全部含めた仕事だ、と。マスコミに叩かれる、報道陣の前で謝る、家までつけまわされる。このタイミングで社長を引き受けるとは、そういうことです。ですから、それで参るということはないですね」。

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最終更新:9/15(木) 18:40

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