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久々に格好良かった昌幸もファンもあ然……「高速関ヶ原」「第二次上田城合戦」とトピック満載だった『真田丸』第36話「勝負」レビュー!

おたぽる 9/15(木) 0:00配信

「やりそう」と思っていたけど、関ヶ原での戦いをスパッと約40秒の描写で終わらせ、話題となっている大河ドラマ『真田丸』(NHK総合)。思えば本能寺の変も清洲会議など、歴史的大事件も真田家が関わっていなければサクサクと処理してきていたので想定内といえば想定内だろう。気にせず、今週もレビューしてみたい。

 さて、第36話「勝負」は、昌幸(草刈正雄)と信繁(堺雅人)は、信幸(大泉洋)と別れ、徳川勢を迎え撃つために上田城へ。途中、昌幸と信繁は沼田城に立ち寄るが、稲(吉田羊)は2人の入城を拒む。一方、家康(内野聖陽)から上田攻めの先ぽうを命じられた信幸。初陣の秀忠(星野源)は本多正信(近藤正臣)とともに兵を進める。徳川勢を撃退しつつ、しかし信幸とは戦わないために信繁は一計を案じ、見事衝突を回避。喜びに沸く真田勢のもとへ、佐助(藤井隆)が「石田方敗北」という衝撃の知らせを届けるのだった――というストーリーが展開された。なお視聴率は16.5%(ビデオリサーチ調べ)。

 いよいよ戦が始まり、久々に昌幸が格好良かったのがこの36話。昌幸と信繁の入場を拒む稲の意図をすぐにくみ取りニヤッと笑ってみせたシーン(稲の隣になぜかいた、おこうも面白かったが)、「戦は始まる前が肝じゃ」「初陣で戦の恐ろしさを思い知らされた者は、生涯戦下手で終わる」と名セリフを連発、さらに降伏すると見せかけておいて、徳川勢をおちょくるような書状を炸裂させるなど、戦になるとウキウキな昌幸が実によかった。それだけにこれが昌幸の最後の戦になるのかと思うと大変寂しい。秀吉(小日向文世)が死んだときもダメージが大きかったが、昌幸が死去するシーンを想像すると、今から“昌幸ロス”が怖い。

 また、徳川家につくことになった信幸も前話に引き続き男らしい態度を見せてくれたのもうれしいし、兄弟が阿吽の呼吸でエア攻城戦を展開してみたり、小山田茂誠(高木渉)と松(木村佳乃)の夫婦が相変わらず仲良さげで、イチャイチャする様子が拝めたりと見どころも多かったが、やっぱり避けては通れない「超高速関ヶ原」について触れてみたい。

 大軍勢の衝突とあって、それなりに長期化すると思われた関ヶ原の戦いだったが、小早川秀秋(浅利陽介)の裏切りもあって、三成(山本耕史)、大谷(片岡愛之助)勢は奮戦したものの、佐助の報告どおり朝方に開戦、午後すぎには勝敗がついたというのは、ほぼ史実どおりらしい。

 視聴者も驚いただろうが、「わずか一日で味方が敗北」という情報に、地方で戦っていた真田家がどれほど衝撃を受けたのかと想像すると、このあっさりとした描写がかえって効果的だったようにも思う。自分たちは勝っているのに、自分たちの力が及ばないところで勝敗が決してしまう……あ然とした昌幸の表情は痛々しいほどであった。

 ただ、次回予告を見ると回想のような形で、多少は関ヶ原のようすが描かれるようだ。三成や大谷について詳しく描写したドラマは珍しいし、山本の熱演もあってかネット上では、「今年の関ヶ原は西軍が勝てそうな気がする」と、意味不明だが気持ちは痛切にわかるファンの声が上がっていたりもした。三成ファンになってしまった視聴者が納得できるような三成の最期に期待したい。

 なお、“いよいよ関ヶ原”と荒ぶっていた石田三成なりきりアカウント(@zibumitunari)が超ションボリしていたり、『真田丸』での関ヶ原が超高速展開となったことについて、時代考証を務める丸島和洋氏(@kazumaru_cf)が解説してくれていたりする。面白いし、興味深い話題が展開されているので、ぜひ各々のTwitterをチェックしてみてほしい。

最終更新:9/15(木) 0:00

おたぽる

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