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「田中将大がフォアボールを出さない件」について、全米で話題沸騰

webスポルティーバ 9月15日(木)11時46分配信

 レギュラーシーズンも残りわずかとなった9月初旬、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手のあるデータがアメリカで話題となりました。それは、田中投手の「フォアボールの少なさ」です。

【写真】今シーズン、投球スタイルに変化があった田中将大

 今シーズンの田中投手の成績は、現在29試合に先発登板して13勝4敗。ア・リーグの最多勝争いには絡んでいませんが(1位は20勝のリック・ポーセロ/ボストン・レッドソックス)、黒星はわずか4つのみ。勝率.764というすばらしい数字をマークしています。また、防御率3.04はア・リーグ2位、投球回数186イニング3分の2は同7位。昨シーズン終了後に右ひじの骨棘(こっきょく)除去手術を受けたことを考えると、信じられないピッチング内容と言えるでしょう。

 これほどの結果を残せている最大の要因は、コントロールのよさが挙げられます。ヤンキース入団1年目の2014年、田中投手が1試合平均で与えたフォアボール(与四球)の数は1.39個で、メジャー2年目の2015年は1.58個。いずれも規定投球回数には届かなかったものの、それを満たしていたと想定するならば、この数字はそれぞれア・リーグ4位、2位に相当します。

 すでに規定投球回数に到達している今シーズンは、現在ア・リーグ3位の1.49個。並み居るスラッガーが顔を揃えるメジャーリーグにおいて、3年連続でコンスタントに安定したピッチングを続けているのは特筆すべきことです。

 さらに与四球と奪三振との比率でも、田中投手のデータは突出しています。1個のフォアボールに対して三振を奪った数を見ると、2014年は6.71、2015年が5.15、そして2016年はア・リーグ3位の5.16。今シーズンはストレートの割合が減って三振奪取率が下がっているにもかかわらず、高い比率をキープしているのです。

 メジャーの平均的なピッチャーの比率は、だいたい2.00前後。フォアボール1個に対して奪三振が2個、という計算です。優秀なピッチャーで3.50前後と言われています。フォアボールが多いとこの数値は高くならないので、いかに田中投手のコントロールが優れているかがわかるでしょう。

 特に8月の1ヶ月間を振り返ってみると、6試合の先発登板で39イニングを投げて、与えたフォアボールの数はわずか1個。逆に奪った三振の数は38個だったので、上記の比率にすると38.00という信じられない数字となっています。

 月間で38個以上の三振を奪い、かつフォアボール1個以下を記録したピッチャーは、メジャーリーグ史上4人しかいません。ちなみに過去3人のうちひとりは、シアトル・マリナーズの岩隈久志投手。2014年7月に39奪三振・1与四球というすばらしいピッチングを披露しました。

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最終更新:9月15日(木)20時56分

webスポルティーバ

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