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iOS 10の「水鉄砲の絵文字」に隠された、大いなるアップルのメッセージ

WIRED.jp 9/15(木) 12:21配信

iPhoneユーザーが自身のiPhoneをアップデートして「iOS 10」に更新したなら、それまであったピストルの絵文字は消えて、代わりにライムグリーンの水鉄砲が現れることになる。これまで「人殺しの武器」であったのが、「世の中で最も人気のプールのおもちゃ」になるわけだ。

【「iOS 10」へのiPhoneアップデート、「4つのポイント」はこちら】

iOS 10の新たな絵文字として、女性サーファーや工事現場作業員が含まれるようになったことを伝えるアップルのブログ記事は、ジェンダーの多様性に焦点を当てているものの、このピストルについての言及はない。が、水鉄砲の存在は大きい。

「これはアップルとしては珍しいことです」と、「Emojipedia」創設者ジェレミー・バージは言う。「アップルがそのグラフィックスを洗練させる以上のことを行った例は、これまでなかったでしょう。ある絵文字の意味を根底から変えるのは、稀なことなのです」。そう、アップルは銃を“廃止”したわけではなく“無害”にしたのだ。

▼絵文字のなかの多様性

CEOティム・クックのリーダーシップのもと、アップルは同性愛者の婚姻から気候変動に至るまで、あらゆる社会問題に対して一定のスタンスをとってきた。そして同社はいま、銃規制を取り巻く議論にも参加するようになった。その動きが公になったのは、ライフルの絵文字を追加しようとするユニコードコンソーシアム(Unicode Consortium)の提案に反対するテック企業グループにアップルが加わった5月のことだ。今回のiOS 10における絵文字の更新は、アップルの立場をより明確にするものだ。

ただし、この動きがユーザーにどのように影響するかは、必ずしも明確ではない。

かつて絵文字に肌の色の違いが導入されたとき、ユーザーたちはそれを祝福した。「絵文字のなかで最も人気のあるものは、顔や手を使った絵文字です」と、インターネット言語学者グレッチェン・マカロックはいう。「自分が有色人種だったとして、インターネット上でコミュニケーションをするとき、自分自身を“白人”にしなければならないのは、まさにおかしな事態だったわけです。あるいは、女性が何かスポーツをしていることを伝えるために、自分自身を“(スポーツをしている)男”として表現せざるをえないのも、同じことです」

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最終更新:9/15(木) 12:21

WIRED.jp

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