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以心伝心でともに戦う。選手を支えるボッチャの競技パートナー

webスポルティーバ 9/15(木) 19:20配信

 重度脳性まひや四肢の重度機能障がいがある人向けに考案された“ボッチャ”。ジャックと呼ばれる目標球に、いかに自分のボールを近づけるかを競うスポーツだ。障がいによってボールを投げるなどの動作が難しい場合は、「ランプ」と呼ばれる勾配具を使用し、競技アシスタントのサポートを受け投球できる。

【写真】ウィルチェアーラグビー日本代表のエース、池崎大輔

 もっとも障がいが重いBC3クラスの競技アシスタントとして、リオの舞台に立ったのは、大西遼馬さん(滋賀県脊髄損傷者協会障がい者サポートセンタースマイルフレンズ)。13日から始まった個人予選に高橋和樹選手(自立生活センターくれぱす)と挑んだ。

 試合では、競技アシスタントはコートに背を向けて座る。選手から指示を受け、ランプの角度や長さ、方向を調整したりすることはできるが、振り返って投球の行方などを見ることはできない。また、競技アシスタントが選手に対してアドバイスをしたり、合図を送ったりすることも違反となる。

 ちなみに、高橋選手は口頭で指示を出すが、発語ができない選手は視線や眉毛の微妙な動きで指示するため、選手とアシスタントのコミュニケーションもこのクラスの見どころのひとつと言える。

 大西さんは、高橋選手の指示を受けながら、ボールの種類や順番、投げる強さや音など、限られた情報から試合を「想像」する。そして、そこから選手がやりたい展開をイメージしていくそうだ。

 リオの初戦では、ポルトガルの選手を相手に第1エンドで3点を先取。続く第2エンドでも1点を追加した。その後、相手に2点を取られたが、4-2で逃げ切った。続く2戦目は世界ランク8位のイギリスの選手と対戦。第1エンドの最後の一球をジャックにピタリと寄せ、3点を入れた。しかし、第2エンドで2点を返されると、第3エンドでわずかに投球が狂い2失点。最終エンドでも追加点を入れられ、3-5で敗れた。予選敗退が決まり、高橋選手は「(ミスが出た)第3エンドを取らなきゃいけなかった。相手の実力のほうが上だった」と悔しさを滲ませた。

 ランプを使う場合、難しいのが投げるより「転がす」ボールだという。ボールを離す角度や床の材質などで球筋に違いが表れやすく、しかも同じ会場でもコートによって転がり具合が異なる。リオではこの感覚を掴むことに苦労した。

「試合の中で修正しましたが、なかなかうまくいきませんでした」と大西さんは振り返った。

 高橋選手と大西さんの出会いは、偶然だった。高校卒業後、大西さんは鉄道車両メーカー勤務を経て、青年海外協力隊員としてジブチ共和国の職業訓練学校に赴いた。帰国後、埼玉大で学びながら、障がい者の生活をサポートする福祉施設で働いていた時、そこでたまたま高橋選手と知り合った。

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最終更新:9/15(木) 19:20

webスポルティーバ

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