ここから本文です

ベジタリアンの富裕層が世界を動かしている?日本食人気の致命的落とし穴と勘違い

Business Journal 9月15日(木)6時1分配信

 8月21日、リオデジャネイロ五輪閉会式において和服姿の小池百合子・東京都知事が五輪旗を引き継ぎ、日本人選手のメダル獲得ラッシュに沸いた17日間の幕を閉じた。

 閉会式では、次回開催地の東京を説明するムービーが流され、北島康介や高橋尚子といったアスリートに混じってドラえもんやキャプテン翼が映し出された後、安倍晋三首相がまさかのスーパーマリオ・コスプレで競技場中央に登場。観衆の大喝采を浴びた。

 メダルラッシュという順風も受け、この演出はなかなかの成功だったと思われる。4年後に向けておのずと東京、日本への注目度も高まり、すでに史上空前の伸びを示している訪日外国人数も、右肩上がりで増えていくに違いない。観光庁「訪日外国人消費動向調査(2014)」でも、「日本食を食べること」が「訪日前に期待していたこと」上位10項目の堂々第1位(76.2%)で、第2位の「ショッピング(56.6%)」を引き離している。

 こうした流れを受けて、フードサービス各社でも外国語表記やハラル対応メニューの導入など、さまざまな試みがなされ始めている。インバウンドがきわめて有望なマーケットなのは疑いないが、そこには、結構厄介なカルチャーギャップが立ちはだかっている。

●ベジタリアンを侮るなかれ

 日本食を食べることが日本を訪ねる大きな楽しみ、という回答に嘘偽りはないだろうが、西洋人の舌や胃袋は、毎食毎食、日本食が食べられるようにはできていない。西洋人を接待した経験のある方ならご存じと思うが、日本食びいきを自認する方でさえ、メインディッシュにステーキが出されると相好を崩し、恐らくはその日一番の笑顔を見せる。

 米ニューヨークの人気日本食レストラン「NINJA」は、日本の食や文化に触れたいアメリカ人客が目ざしてくる店(のはず)だが、いっとき経営難に陥り、破れかぶれで(?)ワンポンドステーキを投入したところ、見事に息を吹き返したというエピソードもある。

 それゆえ、日本旅館だから日本食を出していれば済む話ではない。特に日本人の間でさえ評判の芳しくない「旅館の朝食」は、見直しの必要があるだろう。湯布院の名旅館「玉の湯」は、夕食で供される豊後牛のステーキで名高いが、実は洋朝食がお目当てという常連も多い。インバウンドブームのはるか前から、巧まずして外国人対応にも優れていたわけだ。

1/2ページ

最終更新:9月15日(木)6時1分

Business Journal

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

地球外生命を宿しているかもしれない1つの惑星と3つの衛星
地球外にも生命はいるのでしょうか?NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星科学部門の部門長であるジェームズ・グリーンと一緒に、地球外生命を宿していそうな場所を太陽系内の中で探してみましょう。 [new]