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つい太る人は「脳の暴走」の止め方を知らない

東洋経済オンライン 9月15日(木)6時0分配信

つい食べ過ぎてしまい、体が重い、だるい、仕事に集中できない――。そんな生活を繰り返している人は少なくないのではないでしょうか。
『美しい人は正しい食べ方を知っている』の著者でもあり、フードプロデューサーの小倉朋子氏に、コンディションをよくする「食べ方」について教えてもらいます。 

 仕事が忙しく飲み会や残業続きで、「早食い・ドカ食いが当たり前」「仕事中はなんとなく甘いモノをつまんでしまう」「飲み会の後のラーメンがやめられない」なんて人はいませんか?  こんな食べ方では胃腸に負担をかけますし、食べものの消化吸収にばかりエネルギーを奪われてしまいます。夜遅く食べれば、睡眠中も胃腸が働かなければならず、睡眠の質を下げます。またそんな生活が続けば、おなかぽっこりのメタボ体型になり、生活習慣病のリスクも上がってしまいます。

 仕事でつねに高いパフォーマンスを維持している人は、忙しいときほど食事を大事にします。「とりあえず」「惰性で」「思いのまま」という乱暴な食べ方はしません。体の調子を整え、ベストなパフォーマンスを発揮するには、「何を食べるか」だけでなく、「どうやって食べるか」も重要なのです。

■夜中のラーメンの誘惑は「手当て」で断ち切る! 

 とくに体にとってストレスになるのが、「脳にまかせた食べ方」。食後のデザートや飲み会の後のラーメンなどは、その最たるものです。満腹なのについ食べてしまって、後で後悔する。しかもその後も何度も繰り返してしまう……。

 ダメだとわかっているのに、なぜまた食べてしまうのかというと、それはあなたの意志の弱さだけが原因ではありません。実は、脳のせいなのです。

脳の欲求に負けないために

 甘いモノや炭水化物などの糖質は、脳のエネルギー源になるだけでなく、脳内麻薬と言われるβ-エンドルフィンの分泌も促進します。糖質をとると幸せな気分になるのは、そのため。糖質による快楽を覚えた脳は、「あの快楽をもう一度!」と食事をした後だろうが、夜中だろうが、甘いモノや炭水化物を要求するようになるのです。

 そんな脳の欲求に負けないためにはどうすればよいでしょうか。まずは、おなかに手を当ててみてください。そしておなかの具合を聞いてみましょう。「これからラーメンが入っていっても大丈夫?」「もうおなかいっぱいじゃない?」。

 いくら脳は「食べたい」と思っていても、胃や腸は「今、消化で忙しいから無理!」「疲れたから眠りたい」と言っているかもしれません。そういうおなかの声に耳を傾けます。

 また、おなかに当てた手の感触を得ながら「今触っているおなかをさらにふくらませたい?」「さらにたぷたぷしたぜい肉が増えてもいいのか?」と聞いてみるのも効果的。

 そうやって体と会話をすると、客観的に自分の状態を理解でき、脳の「食べたい!」という気持ちも落ち着いてきます。

■「そらし食べ」でドカ食い防止

 脳の暴走を抑える方法にはもうひとつ、「そらし食べ」があります。

 たとえば、無性に甘いチョコレートが食べたくなったとき。何も考えず、チョコレートの箱に手を伸ばしてしまうと、1粒のつもりがもう1個、さらにもう1個……とやめられなくなってしまいがち。脳からの要求に従って、際限なく食べてしまうことになります。

 口寂しくて間食したくなったとき、ストレスや空腹で食欲が旺盛になっているときなど、食べ過ぎのおそれがある場合は、すぐにお目当ての食べものを口に入れるのは危険です。まず、別の食べ物で「そらし食べ」することをおすすめします。

 たとえば、チョコレートを食べる前に、小さなチーズをゆっくり食べる。すると、「チョコレートが食べたい!」と騒いでいた脳も、おなかの具合も落ち着いていきます。

 それで満足できればこっちのものですが、それでもチョコレートが食べたければ、一粒大事にいただいてください。「そらし食べ」で脳の欲求も抑えられていますから、勢いよく、パクパク食べてしまうことはないでしょう。

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最終更新:9月15日(木)6時0分

東洋経済オンライン

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