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プラレールやミニ四駆をスマホで自在に! 夢の電池、「MaBeee」開発物語【前編】

nikkei BPnet 9月15日(木)9時54分配信

2016年8月4日に一般販売された単三電池の形状をしたIOT機器が話題を呼んでいる。使用する単三電池の1本をこの機器に替えると、スマートフォンを通じてその製品をコントロールできるようになる。例えば、電車の玩具「プラレール」なら、駅が近づいたら減速して駅に停車させられるようになる。ミニ四駆なら、コーナーの手前で減速しコーナーをクリアしたら一気に加速するといった“運転”が可能になる。電池を使う製品をスマートフォンとつなぎ制御できるようにする“夢の電池”の登場で様々な可能性が広がる。

●子供も大人もハマる操作性の良さ

 スマホを傾けたり勢いよく振ったり。直感的な操作で、おもちゃの電車が本物のようにリアルな発着を再現する。そんな動画がネット上に現れたのは2015年11月のこと。

 プラレールにミニ四駆といえば、子供だけでなく大人にもファンが多いが、一方でスピードを上げる・緩める、定位置で停めるといった、リアルな動作はできないと思われていた。ところがこの動画では、おもちゃの新幹線がミニチュアの駅のホームに合わせてゆっくりと停車し、再び発車する様子が映し出されている。

 バージョンアップした新製品かと思いきや、製品は変わらず、中に入れる「電池」を替えただけだという。

 秘密は「Mabeee(マビー)」という単三電池の形をした機器にある。この中に市販の単四電池を入れ、単三電池をセットする要領で電車やミニカーの所定の位置に収める。あとはコントロール用のアプリをスマホにダウンロードすれば、準備完了。

 スマホとマビーはブルートゥースでつながっており、スマホの操作によって車体の動きをワイヤレスでコントロールできる。操作は「振る」「傾ける」「声を出す」など直感的に行えるので、小さな子供が楽しく遊ぶのにもってこいだ。

 アイデアの芽となったのは、一人のエンジニアの「子供と一緒に遊ぶプラレールを自由にコントロールしたい」という一言だった。それが後述する「ヤミ研」を経て製品化にこぎ着け、日の目を見たのがマビーである。

 冒頭で説明した動画はクラウドファンディングで開発資金を集めるために公開されたもの。その衝撃は大きく、ネット公開からわずか1時間で目標金額の50万円が集まった。

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最終更新:9月15日(木)9時54分

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