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“拭き取れるスティック掃除機”のライバルは花王!?

日経トレンディネット 9月15日(木)11時45分配信

 テレビショッピングでおなじみの「ショップジャパン」が日本向けに新たな切り口のコードレス掃除機を開発した。

【関連画像】スイークル ふきとりクリーナーを裏返した図。上半分が掃除機で、ブラシでかき出してゴミを吸い取る

 ショップジャパンを運営するオークローンマーケティングが2016年10月3日に発売するのは、コードレス掃除機「スイークル ふきとりクリーナー」。持ち手部分を含めても約1.3キロと軽量で、自立もする。一番の目玉は「一台で掃除機と拭き掃除が同時にできること」だという。

 本体を裏返すと、上半部は掃除機の吸引部、下半分は市販されているフロア掃除用の不織布シートを装着する部分になっている。シート張り付け面はマグネット式で、ウェットタイプのシートも取り付け可能。

 同社では新ジャンルの掃除機と位置づけており、競合は想定していないとしながら、「強いていえば花王の『クイックルワイパー』などに代表されるフロア用ワイパー。掃除機機能がついているぶん、ワイパーだけでは取れなかった食べこぼしやペットの毛などが取りやすくなっている」と説明する。

「軽さ」「使いやすさ」は掃除機の隠れたニーズ

 スイークル ふきとりクリーナーの開発にあたって参考にしたのが、2005年夏に同社から発売され、10年間で300万台を売り上げたコードレススティック掃除機だという。発売当初は海外のサプライヤーから仕入れた商品だったが、ブラシ、ヘッド部分などを自社で改良し、現在は「スイークル」の名前で販売されている。重量約1キロで持ち運びしやすく、階段の掃除や子どもの食べこぼしなど、汚れが気になったときにさっと取り出して使えるという声がユーザーから寄せられているという。

 同社はスイークルの販売を通して掃除機選びに「使いやすさ」と「軽さ」を求めるニーズがあることを実感。さらに、掃除機とフロア用ワイパーを併用している人が多いことにも注目した。

 同社が行った調査によると、掃除機とフロア用ワイパーを日常的に併用してる人は3人に2人。室内を裸足で過ごすことが多い日本では床に皮脂汚れが付きやすいこと、畳の部屋が減ってフローリングの住居が増えたことが理由として挙げられるという。さらに同社は「サイクロン式をはじめとする吸引力の強い掃除機の重さが手間になり、フロア用ワイパーだけで掃除を済ませている人も多いのではないか」と分析。そこで、既存品のスイークルを元に、フロア用ワイパーを一体化させた商品を日本向けに独自に開発したわけだ。

 大型の掃除機を持ち出すまでもない、ちょっとした汚れが気になるときの使用を提案する一方、シニア世代など掃除機の軽さをより重視する層、若い単身者などで部屋数や収納スペースが限られている層へ訴求していくという。

ダストボックスは小さめ。こまめな手入れが必要かも

 スイークル ふきとりクリーナーを実際に操作してみた。自走式ではないもののヘッド部分が軽いので動かしやすく、本体上部にあるスイッチを足で踏んで電源を入れたり切ったりするのもシンプルで分かりやすい。吸引力は非公表だが、日常的なゴミは問題なく吸えそうだ。

 ダストボックスが0.2Lと小さく、裏面のフロア用シートも使用の都度取り替えることをオークローンマーケティングは推奨している。取り扱いの手軽さに対して、こまめな手入れが必要になるかもしれない。

(文/樋口可奈子)

最終更新:9月15日(木)11時45分

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