ここから本文です

真剣佑の人生を変えた“15歳での出会い”〈週刊朝日〉

dot. 9月19日(月)10時0分配信

「とても負けず嫌いです」

 自分がどんな性格か、実はあまり把握していない。役者をやるようになってからは、演じるときに役の人生のほうが大切に感じられて、自分の人生がどうでもよくなったりすることもある。ただ、“負けず嫌い”と、“思い立ったら即行動”という極めてアクティブな性格に関しては、昔から変わっていないと自覚している。

 父は、アクションスターの千葉真一さん。でも、ロサンゼルスで育った真剣佑さんにとって、父が役者であることは、特別なことでも何でもなかった。

「俳優という仕事に興味を持ったのは、15歳のときです。それまでは、レスリングに水球に水泳と、部活に夢中で、暇さえあれば身体を動かしていました。アメリカの部活は、学業との両立が不可欠なので、勉強もちゃんとしなきゃいけなくて、毎日すごく忙しかったんです」

 15歳のとき、ある日本映画との出会いが、彼の人生を変えた。

「映画って、こんなにも夢を与えられるんだと思った。自分が夢をいただいたように、僕も人に夢を与えられるようになりたいって思って、芝居のレッスンに通うようになって、エージェントにも登録しました。映画のタイトル? それ、今まで誰にも言ってないんです。内緒です(笑)」

 ところが、いざ役者を志してみると、アメリカで“今の自分がやれること”に限界を感じるようになる。

「ほとんどのアメリカ映画は、“成熟した大人”が主役なんですよ。ティーンエージャーや若者がメインを張れるのはファミリー向けの作品ばかり。でも日本なら、自分の年齢だからこそ、残せるものがあるんじゃないかって思ったんです」

 2年前、俳優としての活動の拠点を日本に移した。話題のドラマ「仰げば尊し」にも出演したが、公開中の映画「にがくてあまい」では、林遣都(はやし・けんと)さん演じる美術教師の後輩の体育教師役。突き抜けて明るいキャラクターを、思い切りよく演じている。

「父からもらったアドバイスは、『感じたようにやれ』ってこと。それだけです。『カメラの前では誰も助けてくれない。誰も教えてくれない。だから、自分の感性を信じるんだ』って。僕は、それがどんな役でも、“自分じゃなきゃこの役は成立しなかった”ってことを証明したい。今のところ、アクションには全くと言っていいほど興味がないんですが(苦笑)、いただいた仕事は何でもやります。

『◯◯しかやりたくない』とかって、自分が演じる役を限定している俳優の方がいたとしたら、僕だったら尊敬できない気がしちゃうので」

 芝居場で出会える新しい自分を楽しんでいる一方で、プライベートの時間は、最近ほとんどない。

「カラオケも好きで、日本の歌も歌います。でも何を歌うかは内緒(笑)。僕、プライベートのこと話すのがあまり好きじゃないんで。すいません」

 その媚のなさに、大物の予感が。

※週刊朝日  2016年9月23日号

最終更新:9月19日(月)10時14分

dot.

記事提供社からのご案内(外部サイト)

dot.(ドット)

朝日新聞出版

「AERA」毎週月曜発売
「週刊朝日」毎週火曜発売

「dot.(ドット)」ではAERA、週刊朝日
アサヒカメラの記事や、dot.独自取材の
芸能記事などを読むことができます。さらに
アサヒパソコンのオンライン版もあります!