ここから本文です

5万人が大熱狂!野外フェス「SLS2016」3日間ぶっ通しレポート【3日目・藤原さくら、アジカン他】

東京ウォーカー 9/16(金) 19:26配信

■ DAY3.8月28日(日)

新旧バランスよくアーティストが出演していた最終日。この日も朝から曇り空ではあったが、夕方までは天気が持ちこたえ、残暑が続く都心では感じることの出来ない、過ごしやすい気候で幕を開けた。

【写真を見る】My Hair is Bad

入場ゲート付近からでも盛り上がりが伝わってくる、メインのLAKESIDE STAGE一番手を飾った、昨年に続いて2回目の出演となる04 Limited Sazabys。金髪がトレードマークのボーカルGENを中心に若さ溢れるフレッシュなライブにキッズ達はダイブ&モッシュで応える。

続いて、FOREST STAGEのMy Hair is Bad。この3日感で一番泥臭いライブをしたバンドだった。ボーカルの椎木の「ライブハウスから来ました」、「新潟県上越市のバンド」というライブの合間で挟まれる自己紹介という名の宣言は、自分達のアイデンティティを示すかのようで、今年メジャーデビューしたばかりの彼らの立ち位置を示していた。演奏の途中でアドリブのような形で突然語りだした椎木の、インディーズ時代の苦労話やメディアへの憧れと嫉妬、どのバンドも通過してきたであろう葛藤を乗り越えてステージ上で紡ぎだされる言葉には、どのロックバンドよりもロックバンドに憧れた彼の思いが滲み出ていた。数少ないチャンスをものにした彼らが、ステージの言葉通り、ライブハウスから日本の音楽シーンに旋風を巻き起こしてくれるだろうと、思いを託したくなる熱い時間だった。

この日は同ステージで夏にドラマへの出演でも話題を呼んだ藤原さくらが、関口シンゴ、mabanua、Kan SanoといったOrigamim Production所属の最強バックバンドを従えて、新人とは思えぬブルースやカントリーを基調とした、可憐な外見からは想像がつかない渋いライブを披露。全国各地のライブツアーでソールドアウトを続出させ、10年代のCITY POPシーンを牽引するSuchmosが極太のグルーブと、湘南の香りを漂わせるクールなステージングで会場を沸かせる等、ニューカマーたちによるセンスがきらりと光るパフォーマンスが印象的だった。

また、LAKESIDE STAGEではハナレグミがバンドセットで登場し、雨上がりの山中湖を心地よいグルーブで揺らし、湖の真横に設置されたWATERFRONT STAGEではイベント初登場となるnever young beachが客席エリアに入りきらないほど押し掛けたオーディエンスを前に、土着的な日本の歌と洋楽バンドを彷彿とさせるローファイなサウンドでステージまわりに大きなダンスフロアを作り出すなど、3日目には心地よいグルーブを鳴らすアーティストが数多く出演。心地よい自然と調和したその雰囲気は、山中湖でしか感じられない贅沢な時間だった。

この日は出演者の中でも一際注目を集めていたのが、「上原ひろみとレキシ ~レキシが助けにやってきた~」。急遽当初のトリオ編成で出演出来なくなった上原ひろみにレキシがバンドメンバーを従えての異色のコラボレーションとなったが、上原の独特の即興アレンジと、レキシの巧みなMCによって、たった3曲の共演(「狩りから稲作へ」、「姫君Shake!」、「きらきら武士」)にも関わらず、会場に詰めかけたオーディエンスを最初から最後まで見事に沸かせていた。それぞれ違うフィールドで活躍する2組ではあるが、ライブで確かなファン層を獲得してきた巧者同士の、なんでもありのアドリブバトルは両者に軍配を上げたくなるほど素晴らしかった。ぜひ、この続きはまた機会を改めて観てみたい。

そして、最終日2年ぶり2回目の出演となる矢沢永吉がメインステージに登場する。

この日は朝から会場にYAZAWAタオルを掲げる熱心なファンが多くいたこともあり、セットチェンジのタイミングから登場を待ちきれないファンによる“永ちゃんコール”が鳴り響く。純白で統一された衣装で登場した矢沢のカリスマ性とオーラに魅了され、山名湖が完全なる矢沢ワールドへと引き込まれていった。ロックスターによる華麗なライブは「止まらないHa~Ha」で、無数のタオルが宙を舞い、「いつの日か」で大団円を迎えた。オーディエンスに対して、ありがとう。サンキュー。と何度も感謝の言葉を伝える矢沢の姿勢は、ファンを大事にし、愛され続ける矢沢永吉を象徴していた。

3日間、総勢62組のアーティストを締めくくるファイナルアクトは、結成20周年を迎えたASIAN KUNG-FU GENERATION。

初日のサカナクション、2日目のDREAMS COME TRUEが視覚にも訴えかけるエンターテイメントとして完成されたショウを披露したのに対して、アジカンの醍醐味とも言える4人が生み出すバンドサウンドを直球でオーディエンスに放つ彼ら。「リライト」や「君という花」といった初期のアンセムで雨の山中湖に集うオーディエンスのボルテージを上げていく。「20年前を思い出しつつ歌います」といって演奏された「ソラニン」で見せた後藤のエモーショナルなボーカルは、00年代以降のJ-ROCKシーンを代表するアーティストという名に相応しい、心を揺さぶるものだった。

アンコールの「遥か彼方」まで手を挙げて歓声を上げ続けるキッズ達を見ていると、彼らが日本の音楽シーンと築き上げた絆の深さの確固たるもを感じる。今年のファイナルアクトとしての大役を果たした4人には、最後まで惜しみなく声援が鳴り響いた。

3日間天候に恵まれたわけではなかったが、日本の音楽シーンを彩る数多くのアーティストの雄姿を見る事が出来、さらには潤沢で巨大な自然に囲まれた極上の野外で過ごすことが出来る「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER」。毎年5万人の音楽リスナーが遊びに来れる環境を、荒天の中でも制作し続ける運営チームの努力によってこのフェスが作られていることに感謝したい。来年もぜひ足を運びたいと思う、音楽を五感で楽しむ3DAYSだった。【ウォーカープラス】

最終更新:9/16(金) 19:27

東京ウォーカー

記事提供社からのご案内(外部サイト)

東京ウォーカー

株式会社KADOKAWA

12月・1月合併号
11月20日

特別定価(税込):600円

2016新店から選りすぐり!
本当に安くて旨い店
BEST100
東京Xmas最新ナビ2016

Yahoo!ニュースからのお知らせ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。